伊藤銀次×杉真理


2005年1月28日にジョイントライブ「マイルドで行こう!」を開催する、伊藤銀次さんと杉真理さんの2005年に向けての抱負など、合併号の特別対談!です。

(2004年12月03日/世田谷momentにて/インタビュアー:TERA@moment)

 特別対談/伊藤銀次×杉真理


TERA(以下:T):宜しくお願いします!はじめに、2004年を振り返ってですが。

杉 真理(以下:S):2004年は僕は最初は、ピカデリーサーカスのライブから始まったんですけれども。1月2月はそれ(ピカデリー)でしたね。

伊藤銀次(以下:I):アルバムが出たんでしたっけ?

S:アルバムが2003年の暮れに出て。3月には堂島孝平君のソロライブでジョイントというか、ずっと僕ら2人は出っぱなしの感じでやって。夏、ピカデリーやって、秋は松尾さんのゲストに出てBOXやったり、伊豆田君のライブにもゲストに出たり。スイートベイジルで須藤さんとまたやって、あと後半は大変な事になってましたね。で、その間、毎週日曜日は新潟に行ってたので、僕は。

I:そうですね。新潟が事件ですよね。

S:そうなんですよ。新潟、地震の時に番組やってて。

I:コントのリハーサルやっててね。(笑)

S:2004年は、ほんとに激動の年でしたけど、銀次さんは?

I:僕はずっと何年か、スタジオにいてプロデュースばっかりやってたんですけど、2004年、杉君とモーメントのイベントやったり。何と言っても歴史的イベントの春一番に、10年ぶりぐらいに出たんですよ。あと、佐野君が堂島君のサンプラザにゲストで出る時にも、佐野君の方で「銀次に来てほしい」と言われて、久々に、何年かぶりに「サムデイ」を一緒に。あと「アンジェリーナ」とかもやって、2004年はすごくライブづいてましたね。昨年になっちゃうのかな、ココナツバンクを出して、現役というか、自分がメインでギター弾いたり、歌をうたうというのは、そこでやってみて、非常に面白かった事と、プロデュースをやってて、若い子たちより何か自分の方が熱いなと思う事があって。黒子なんでね、自分が支えるような事ばかりやっていたのが、実際に自分でやってみて、やっぱりまだまだ現役おもしろいなという気になって。

S:そうですよね。

I:それで、2004年はそういう意味ではライブづいて、ライブハウスとかそういうところでもやるようになったり、ギターも練習始めたりとか。それで、そういう形で杉君とまた久々に出会えて、相模大野で、初めて一緒に組んでできるというのがね、ぐるっと回って。

S:これはほんとに楽しみですよね。

I:うん。

T:さかのぼっての事ですが、お二人の出会いの話をちょっと聞かせて下さい。

S:僕がデビューした時、銀次さんの事はよく存じていたんですけれども、デビューしてしばらくして、『ナイアガラトライアングルvol.2』の時、佐野君の家に遊びに行った時に、銀次さんと会って。

I:そう。偶然だったんですよ。

S:サバイバルゲームか何かやりまして。(笑)ボードゲームでね。

T:ボードゲーム?

I:あの頃、ちょうど佐野君の家と割と僕、近かったんですよね。だから、アレンジとかするのに行ってたりもしたし、関係ない時にもぶらっと行ったりしてたので、そこで杉君に会って、紹介してもらって。佐野君からは、杉君の事については、新宿ロフトでしたかね、若手4人の会みたいなのがあって。

S:ルイード。

I:「浜田金吾君とかと一緒にやるんだ」という話を聞いてたし、その時に色んな情報を聞いてたんですけどね。結果的に『ナイアガラトライアングルvol.2』をやる事になって。それをきっかけに杉君は、ビートルズとか、60年代のマージビート的なのがすごい好きだというのがわかってきて、そういう部分でお互いに共通点があったので、時々ジョイントでライブやったりね。何回かやりましたよね。

S:お互いのバンドにライブにゲストっていうのもやったし。

I:あと、僕と杉君が中心にやって、いわゆるJTのイベントとか、太田裕美さんも入れて。

S:やりましたね、こんな感じで。太田裕美さんと3人で打ち上げ。

I:よくね、やりましたよね。

S:それから、ラジオ番組もよく出て、笑いのセンスもすごく共通するところがあるというので、二人で悪ふざけしたり。

I:冗談好きなんですよね。

S:・・・ということをやってました。

T:あの、先程の話の中でですが、「サバイバルゲーム」って、どんな感じのゲームなんですか?

S:ボードゲームでね、サイコロを振るんでしたっけ?

I:何ていうんだろう?森林だとかね、そういう自然条件の中で生き延びていくゲームなんですよ。だから、例えば鹿とか、そういうのを時々はゲットしないと、水とね。

S:そう!水をね。補給しないと、だんだん倒れてきちゃうんだよね。(笑)

I:そうそう。あれ、佐野君が買ってきたんですよ。

S:一時ね、今みたいにTVゲームが流行る前でね、ボードゲームがちょっと流行りかけた時があって。

I:結局、今あるTVゲームというのは、そういうサイコロ振って出てくる条件をコンピュータの中に入れてあるんですよね。それで、一々表を見ながらやっていくという。

S:そう。すごろく的な感じで。

I:やりながら皆で話ながらやるから、おかしいんですよ。「古田たかし!絶命寸前!!」とかね。(笑)「み、水ぅ!」とか言いながらね。「水くれ、水くれ!」とか言いながらサイコロ振ってるんですよ。(笑)

T:(笑)大勢で?

S:何人かいたよね。

I:何人かいた。佐野君が買ってきて、佐野君が「面白いんだ」とか言って、「えー?」とかみんな言ってるんだけど、メンバーが集まってやっていくうちに、それぞれのキャラクターが出てきて、やっぱり面白いんですよね。ちょっと、流行りましたね、一時期だけどね。

T:他に何か強烈な思い出はありますか?

S:ラジオ番組に出た時に、僕の番組だったかな?銀次さんが出てた時に、なぜかスタジオに三味線が置いてあって、三味線なんか弾いた事ないんだけど、「アシスタントの子と、3人でトリオやれ」みたいなね。

I:やったね。かしまし娘みたいなの。

S:かしまし娘みたいなのをアドリブでやらされた事がありましたね。

I:あったあった。あれ、ちゃんと弾いてたんじゃなかったっけ?

S:ちゃんと弾けてるはずはないんだけど。(笑)そんな事もありましたね。

I:僕は、やっぱりイベントを一緒にやったのが楽しかったですね。一番覚えてるのはね、僕と杉君と安部恭弘君だったかな。それから、女性がね、エポさんと。

S:飯島真理ちゃんもいなかったっけ?

I:真理ちゃんもいた。それからだれだっけな?そういう風に女の人3人、男の人3人でミュージカルっぽくやったんですね。カップルにしてやったりとか。で、あれでね、飯島真理ちゃんからね、「笑っていいとも」の「テレフォンショッキング」の友達紹介が俺のところに来たんだよ。

S:わからないもんで。

I:あれはすごく覚えてますよ、だから。すごく楽しいイベントだった。

T:ことし夏の、ジャムセッションは久しぶりのジョイントになるんですか?

S:そうですね。久しぶりですよね、あれ。

I:ほんと久しぶり。すごく不思議な感じでしたけどね、あれは。ハートランド時代の、西本君もいるし、里村君もいるし、杉君がいてみたいな組み合わせね。昔はだから、それぞれ別々の活動、ハートランドはハートランドで、杉君は杉君で活動してたから、それが時間がたって自然に一緒に同じ音楽の現場にいるというのは不思議な感じがしましたね。それとね、やっぱり堂島君みたいな新しい世代の人達が出てきて、僕たちのやっているような音楽をすごくリスペクトしてくれたりするというのは、昔は考えられなかったね。

S:考えられないことでしたよね。

I:ね。

S:僕なんかは、アマチュア時代のコンテストに出たりしても、「君みたいな音楽は日本では売れない」って言われ続けてきたし、多分、銀次さんの頃はもっと厳しい状況というかね。ポップスとかロックがそんなに根づいていない時代だったので、ちょっと歌詞に英語が入ろうものなら、何だこれはみたいな、目くじら立てられるみたいな。不条理な時代でしたけどね。(笑)今は今で、きっとそれに変わる不条理はいっぱいあって、若い人はそれに立ち向かっているんだろうけど。

T:あと、メーカーの枠を超えてっていうのも、昔はそれほど多くなかったかもしれないですね。

S:そうですよね。

I:そうですね。余りメーカーにはあてにされていなかった音楽ですからね、売り上げ的には。ただ、メーカーの中の若いスタッフが、やっぱりそういう枠つきで、何とか上司を説き伏せて、お金がそんなにかからないんだったらみたいな感じで。
S:だまして。

I:やってくれてたんだと思うんですね。だからよく、頑張って、売れなくてもいいからいい音楽をつくってくれって励まされましたけどね。ほとんど励まされてるんだか、よくわからないけどね。(笑)

T:それで、また昨年にさかのぼるんですけど、杉さんは、ピカデリーサーカスのニューアルバムで、銀次さんはココナツバンクのアルバムと。今年もライブ活動でちょっとつながっている部分があると思うんですけど、それぞれのバンド活動について、今、あらためて思う事を。

S:ピカデリーサーカスは、出来たのが96年。イベントでつくったバンドだったんですけれども、8人組で。当時、いろいろあって、レコード会社が決まりかけてたところを白紙に戻したり、戻されたリしながら(笑)そんな事をしながら、一時暗礁に乗り上げたり。でもやっぱり、それこそ「これは絶対僕が生きてるうちに、このバンドをデビューさせたい」と思って、チューリップのメンバーもいるし、ソロでやってる松尾君、僕、伊豆田君とか、オールウエイズというグループもいるし、みんなそれぞれがデビューしてるんですけれども、「ピカデリーサーカスというバンドで大所帯でデビューしたいな」と。これは、だからほんとにある意味、今のそれこそインディーズという言葉ができはじめたころで、とにかくメジャーデビューしたいなみたいな、感じで、すごい昔自分が味わったのと同じような、今度はバンドでそういうのを味わえたというのは、先が見えない、どうなっちゃうかわからないというのを味わえたのは、僕にとって大きかったんですよ。やっぱりデビューするまで何年かかかって、やっとデビューしたというのがあったので。だから、やったおかげですごく僕自身も、ピカデリーサーカスとしてリフレッシュ出来たし、今もそうなんですけど。なんかこう「熱くなれたぜ」みたいな。

T:ニューアルバムを、今、一言で表現すると、どういうアルバムになっているという感じですか?

S:ピカデリーの2枚目ですか。そうですね、「21世紀のアルバム」になってると思います。前のが1999年、20世紀だったので、21世紀のアルバムになったかなと思います。

T:次に銀次さんですが、ココナツ・バンクのお話を聞かせてください。

I:ココナツの場合は、1973年に、はっぴぃえんど解散コンサートに出て、解散したわけ。だから、無念なバンドですよね。アルバム発売を果たせずに解散してしまったという事で、その「敵討ち」をしなければいけないと思ってたんですよ。ずっと、でも、もうないだろうと思ってて、ソロになったり、プロデューサー活動をやってたんだけれども、やっぱり僕は、スタートがバンドなんですよね。ソロシンガーではなくて、ギタリストで、バンドで、曲をつくったり歌をうたったりしてたというのがルーツとしてあって、ソロになったら、ソロっぽくやらなきゃいけないみたいな事でやってたんだけれども、だんだんと自分のバンドっぽいものを、自分のソロの中でやろうとして、非常に自分の中で、分裂症みたいになっていて。それで「ストレインジデイズ」(音楽誌)の岩本さんに、「最初はソロアルバムを出しましょうよ」って言われてたんですけど、ココナツ・バンクはどうでしょうって言われて、で、実際やってみて、やっぱりココナツ・バンクっていうのが、バンドっていうね、自分にすごく合ってるというか、バンドが好きだというのがよくわかりまして、それでいろんな予算とか時間の関係もあったので、30年ぶりの1stアルバムは6曲ぐらいしか入ってないんですけれども、買ってくれた方とかが、もうちょっと聞きたいという声もあるので、本当はことし出したかったんですよ。だけど、ちょっとタイミングを逸してしまったので、来年の初夏あたりにもう一枚同じぐらいのボリュームで、ハーフぐらいで。2枚合わせて1枚になるような、それでとりあえず一つ完結させようかなと思っています。曲はちょこちょこ書いてるんですけどね。

T:メンバーは?


I:同じメンバーで。ええ。忙しい人たちばっかりなんでね、なかなかスケジュールが大変だけれども、でも1日に3曲ぐらいとれるね。2日で6曲とか録れちゃうんで。ココナツバンクというのは、バンドではあるんだけれども、伊藤銀次のバンドプロジェクトみたいなものなので、曲づくりとかそういうのに関しては僕がしっかりつくって、それでみんなに僕から説明して、やるという形なんですね。もうちょっと時間に余裕があって、いっぱいリハーサルとかとれるんだったら、白紙の状態でスタジオ入って、だれかがリフつくって、それでそれにギター乗っけてという事もやりたいんだけどね、何せ、かつかつの予算なんで。(笑)そこはね、大人なんで、なんとか凝らしていこうかな?と思ってるんですけどね。だから、ソロっていうのは、だんだんちょっと自分の中では見えてきてるんですけどね、どんなことをソロで歌えばいいのかなというのが、ちょっと見えなくて。それと今、プレイするのが楽しくなってるね。ギターとかすごい練習してるんですよ。(笑)ギターの調整とか、何年もやった事なかったんだけど、今ギター少年のように色んな本を読んで調整したりとかね、ギター小僧になって、毎日運指練習を欠かさず。生涯に一回でいいから早弾きやってみたいみたいな。(笑)そんな感じで、プレイヤーとして、今すごく目覚めて楽しいですね。ずっとライブを離れてスタジオにこもってやってた反動なのかもしれないですね。やっぱりライブとなるといいですよね。

S:いいよね。

I:スタジオだと、嫌な言い方になっちゃうけど、細工が出来るじゃないですか。今、レコーディングとか、すごいデジタルないい機械があれば、その部分だけちょこちょこ直していってっていうような事も出来るから、出来上がった時に完璧だとかなるけど、ライブはそれ出来ないから、一秒一秒勝負ですから、だからやっぱり何とも言えないスリルというか。人間がそこで演奏するわけだから、嘘偽りがないわけだから。そういう意味では、今またライブづいてきていて、もう一回生き返っているような、サバイバルにね。杉君なんか見てると、ほんとうらやましくて。ライブをずっと精力的にやり続けてきてるからね、すごい生き生きやれてるから。僕は、ふっとステージである事を忘れてしまうことがあるから。スタジオの中のノリになっちゃって。(笑)いかん、いかんと思うんだけどね。

S:いろんなプロジェクトでやったじゃないですか。やる度に全部曲が違うから、鍛えられましたね。何ていうのかな、レパートリーがかなりふえました、昔より。昔このぐらいのレパートリーでやってたんですけど、結構。また、昔好きだった曲をコピーもやるっていうプロジェクトで「ピュアミュージック」っていう、伊豆田君とかとやってるライブは、自分の持ち歌のほかに、シンガーソングライター4人で、バックつけないで自分たちでやるっていうやつなんで、結構、クイーンとか持ってきて、クイーンを今からコピーするのみたいな。普通じゃやらないじゃない。でも、やってみると意外と楽しい発見があったりね、やらなくなっちゃうじゃない、ついつい。フットワークは、僕なんかも、基本的には軽いほうじゃないんで、やらなくなったら何もやらなくなるタイプなんで、逆にそういうふうにやる場を与えてもらうと、しようがないからやるじゃないですか。それがよかったみたい。

I:でも、杉君はフットワーク軽いよ。軽いし、かなりよくやってると思う。

S:大変なんですよ、あれも。

I:杉君が一番大変なんじゃないかと思うよ。

S:ピカデリーは、ステージに立っちゃうと、意外と僕と松尾君は楽なんです。この前、松尾君と話したんだけど。ソロも四等分だし、コーラス、ギターは4人ぐらいいるので、僕はは弾かないでツインが聞こえてくるから。

I:だって、メインの人と、例えばバックの人と分けるのは、失礼な言い方なんだけど、バックの人って心得てるでしょう。メインの人に言うことを理解してるけど、みんなメインじゃない。

S:そうなんですよ。
I:みんなメインをたばねるっていうのはね、これは大変だよね。

S:楽しいですけど面倒くさいときもありますよ。

I:ほんとに。

S:うまくいったときは、楽しいんですけどね。(笑)

I:あれはすごいと思うな。

T:そろそろ来年1月28日のジョイント「マイルドで行こう!」の準備が始まっていると思うんですけど。

S:そうなんですよ。これは僕と銀次さんのスタンスがすごく似ているところとか共通しているところがあるんで、そういうのを生かしつつ、やっぱり僕とか銀次さんとか、はからずもベテランと呼ばれるようになってきたじゃないですか。そういう言われ方が似合わないと、僕は思っているので、なるべく僕らと違う世代の人達のミュージシャンとやってみようという。結構、おもしろい人達が。

I:面白いですね。とりあえず、全く馴染みがないというわけではないんだけど、普段、僕たちがやる時に気楽に同世代とかね、そういう人達というのではなくて、あえてまっさらなね、人達と、ゼロからやってみようかっていう事で、何が起こるか全くわからない。

S:まだわからないんですけれども。

I:すごい新鮮な出会いではあると思うんですね。それと、普通のジョイントだと、前半どっちかが出て、後半で、最後に一緒にやるみたいな形だけど、あえて一つのユニットみたいに、ずっと僕も杉君もいて、杉君が歌ってるときに、一生懸命ギター弾いたり、メーンでありバックになりというような、そういうふうな一つのバンドです。

S:僕もやっぱり銀次さんと同じようにバンド志向なんで、メーンの人が歌ってる時に、コーラスをやるのって、すごい楽しみじゃないですか。カラオケ世代はそういうバックコーラスをやる楽しみがあんまりないかもしれないけど、やっぱりビートルズなんかがそうだけれども、リードボーカルと同じぐらいコーラスやるのが楽しかったり、あれがないとふぬけになっちゃったりするというのがあるんで、コーラスやるのはすごい楽しいんですよ、僕は。バンドをやると、ほんとにね、みんなで旅行行ったみたいな感じになるじゃないですか。性格も悪いところも、何が好きで何が嫌いか、変なところの趣味まで全部わかっちゃうみたいなところがあるんで、そういった意味ではね、新たな冒険の旅みたいな感じなんですけど。

T:サポートメンバー、ミュージシャンは、どういう方が?

S:キーボードが、「cafelon」というバンドの。これもなかなか面白いバンドなんですけど、ベンフォールズファイブみたいな事をやったりするバンドのキーボードでリードボーカルの、堂島孝平君のバックも今やってますけど、渡辺シュンスケ君。それからドラムスが、プロデュースした事ある「GOMES THE HITMAN」というバンドの女性ドラマーの高橋結子さん。ベースがね。

I:クレイジーケンバンドの。

S:洞口信也君。という、どうなるのって感じなんですけど。どういう事になるのかわからない。

T:音合わせとかは?

I:まだこれからです。

S:顔合わせだけなんですけど。

T:初めての音合わせは、いつぐらいに?

I:来年ですね。何せ、年末はみんな稼ぎ時で忙しい人が多くて。最近ブレイクしたバンドの人もいますからね。時のバンドなんで。顔合わせはしたんですけど、何か初めての感じがしないというか、だれもキャラかぶってないんですよ。全員違うキャラの感じなんですよね。だから、ほんと、ドラえもんの登場人物みたいな感じですよね。ジャイアンは、もう洞口君。(笑)しずかちゃんもいますし。シュンちゃん、彼がスネ夫かなと。僕と杉君のどっちが、ドラえもんで、どっちが、のび太なのかっていう、そういう感じですね。

T:曲目はどんな感じに?

S:曲目は、僕と銀次さんでこの前決めたんですけど、ね。これは銀次さんの発案なんですけど、2人ともロックが好きだし、ロックミュージシャンだと思ってるんですけど、時々ミュージカルみたいな曲、銀次さんも、僕もあるじゃないですか。そういう曲をやり、銀次さんも、僕もプロデュースとか、人さまに曲を書かせてもらったりするので、人に書いて演奏したことのない曲を、すごく意外なやつをお互いに出してきてやってみようかなと。

I:僕は結構、多重人格者なんでね、シリアスな音楽もあったり、ハッピーな曲もあったり、いろいろギタリストの音楽もあったりするんですよね。杉君と一緒にやるとしたら、杉君のファンもたくさん見に来た時に、あんまりね、そこにシリアスな暗い問答みたいなものを持ってきてもしようがないのでね。共通項の、平凡な言い方になるけど、夢があるポップスというか、杉君とやるんだったら、そういう音楽を一緒にやれたらいいなという事で、いろいろ相談して決めてきて。やっぱり僕と杉君というのは、基本的に共通してるところはサービス精神があるところだと思うんですね。ダブルでサービス精神で、それが伝わるような選曲というか。あっと驚くような曲も入ってますし。

S:これから作ろうという、ライブの為にというのもあるし。僕は僕で、やっぱり銀次さんとやるからには、逆に銀次さんとやったという証みたいな曲を。逆にすごく、それはロックなのかもしれないし、自分ではふだんやらないところを。

I:結構ね、お互いに気をつかってるんですよ。

S:気をつかうというかね。

I:相手を受け入れてやろうっていうね、そういう取り組み方で始まってますからね。相手のいいところを生かして、共通項になれるようなものを。杉君は杉君で、銀次は銀次でこうっていうのではなくて、やっぱり融和したね、やるからには。二人のビックショーですからね、基本的には。(笑)杉君がメインとってる時は、僕とシュンちゃんとでコーラスつけたり、僕が歌ってるときは、杉君とシュンちゃんがコーラスつけてくれたり。今回は、本当はもう一人ギターを入れたかったんですけど、ちゃんと僕がギターを弾こうと思って。間奏とかちゃんと自分で弾いて。ほんとに、人に頼らずにしっかりライブをやると。せっかくだから、杉君と二人でジョイントみたいにハモる曲も何曲か用意してあるし。あと、ナイアガラトライアングルの1と2という事だから、そのナイアガラにちなんだ曲とか、あと、あっと驚く人に書いた曲をうたうとかね。なかなか盛りだくさんになってますよ。

T:あとは、当日のお楽しみにという事で。最後に。話は全然変わるんですけど、お二人の暮れ正月の過ごし方を教えて下さい。銀次さんは、クリスマスイブが誕生日だとか?

I:そう、24日ですね。

T:では、クリスマスプレゼントと誕生日プレゼントが。

I:一緒ですよ、僕は。(笑)みんな1年に2回楽しめるんだけど、1回で済まされてしまう。まあ特殊な日なんで、一度覚えてくれると、皆なかなか忘れないで覚えてもらえるからね。8月21日とか言われるとすぐ忘れそうでしょう。21日生まれの人には失礼だけど。(笑)でも何かこういう仕事をしてるせいか、例年あんまり区別がないですね。別に特別にお重とかつくるわけでもないし、お節料理もつくらないし。僕はわりと何年もそんな感じですね。一応、お年始参りだけは行きますけどね。そうしないと1年が自分の中でつながったままになるので。去年の御札を神社に持っていって。「今年もよろしくお願いします」っていうのはやりますけどね。

S:御札って、有効期限が1年なんですかね。書いてはいないですよね。

I:あんまりたくさんの人が来るから、1人1人の御利益が1年ぐらいしかもたないんじゃないですか。

S:そうか。

I:うまく出来てるよね。あれ結局、焼いてもらうんでしょう。神社で。また今年は今年で、毎年のように。

S:「期限書いてないな」って思ったんですよ。

I:別に持っててもいいと思うんだけどね。自分が信じる事が出来るんならね。いい商売ですよね、あれね。

S:ね。

T:杉さんはお正月は何か決まり事あるんですか?

S:うちは近所にお参りに行くぐらいで、お正月はですね、週に1回新潟の「FMポート」というところで生放送を4時間やってるんですけど,2004年はですね、25日と元旦が土曜日なんですよ。23日に地震の今回のチャリティのイベントがあって、23日から行かなきゃいけなくて、23、24、25と新潟。そして元旦も新潟。地震があった日も新潟。2004年は新潟づくしなんですよ。その間に、ライブも年末あったりするんですけど、忘年会はいつやればいいんだっていうぐらい。

I:結構、年末とか、みなさんお休みになる時に、ミュージシャンは仕事あったりするからね。意外とゆっくり紅白見たりとか、そういうのはなかったりね。今、カウントダウンもあったりするし。

S:家族をいつ顧みるんだっていう感じですね。

I:芸人の悲哀というんですかね。

S:まあ、寒い新潟で過ごす正月もいいんじゃないかなと。

I:いいんじゃないですかね。

S:ね。

-end-

 インフォメーション/対談メッセージ映像


伊藤銀次×杉 真理・ライブインフォメーション

『マイルドでいこう!』
出演:伊藤銀次(Vo.G)、杉 真理(Vo.G) 
出演:高橋結子(Ds. from;GOMES THE HITMAN)/
出演:渡辺シュンスケ(Key. from;Cafelon)/
出演:洞口信也(B. from;クレイジーケンバンド)
日時:2005.01.28(Fri)  Open19:00/Start19:30
会場:グリーンホール相模大野/多目的ホール
(http://www.hall-net.or.jp/zsub_toi/green/hall/hall.htm)
料金:¥3,800 (税込、全席指定)
主催:財団法人 相模原市民文化財団
問合せ:チケットMove 042-742-9999
    チケットぴあ 0570ー02ー9999
    ローソンチケット 0570ー00ー0403
    CNプレイガイド 03-5802-9999
    イープラス http://eee.eplus.co.jp


伊藤銀次さんのインフォメーションは、
「ブルーワンミュージックHP」(http://www.blueonemusic.com/)まで。
杉 真理さんのインフォメーションは、
「オフィシャルHP」(http://homepage2.nifty.com/masamichi-sugi/)まで。
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「みなさんへメッセージ」

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