special issue : 「メトロノームレコード」特集
「ピカソプロジェクト」から生まれたレーベル「メトロノームレコード」の特集です。

    

 special issue : 「メトロノームレコード」

特集1:what's METRONOM Records ?
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ー「メトロノームレコード」とは?

2000年にPICASSOの設立したパーソナルレーベル。
PICASSOの楽曲はもちろん、彼等のプロデュースする
アーティスト達の音楽 の発信をしている。

-about PICASSO-

辻畑 鉄也(Tetsuya Tsujihata)Vo,Guitar/
東 純二(Junji Azuma)Bass/
森 英治(Hideharu Mori)Keyboards

ALBUM

1985/08/21   PICASSO
1986/08/21   ダイアモンドの月
1986/12/21   シネマ
1987/05/25   photograph
1989/08/25   Marmalade Kids
1990/08/25   12色のハンマー
1990/11/05   Seiz
1993/08/11   Vertigo
1993/10/01   EARLY BEST '84-'86
1994/09/24   チャンピオンのノスタルジー
1995/09/25   Shopping List
1996/06/25   Shopping List II



VAP
VAP
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KITTY
KITTY
KITTY
VAP
KITTY
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KITTY
KITTY
KITTY



特集2:所属artist
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BELL&ACCORDIONS
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ボーカルにかがわ ひろみ、ドラムに鬼才 河野 道生を加えたピカソの放つ哀愁Bomb!
『潮騒のうた』がNHK「みんなのうた」で放送され好評を得ている。

      吉沢梅乃
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16才のソウルフル!
早熟にしてワイルドな歌声。



  Beach Fighters
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シンガーソングライター「寺尾 玄」を中心にした4人組のロックバンド。
1999年夏より本格的に音楽活動を開始。ライブでのパワフルな演奏とエキセントリックな歌詞で好評を博す。
   みしま・カオル
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19才の哀愁ってどんな感じ?
気楽だけどセツナイってどんな色?
とりあえず アメダスは晴れだから
まぁ いっか。
      松田 真朝
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小学2年からフルートを学び、ソングライターを目指した、という健康優良女性シンガー、Debut!
只今、オーボエも特訓中、乞うご期待!

       MONO
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新鋭作曲家としても大絶賛注目男子“ おかだ としひろ ”のソロ・ユニット。
爆音ギターに哀愁メロディー、風が吹いてるマニアック・サウンド!

  Baghdad Guitar
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銀河系亜熱帯ギタリスト“ CO-G. AWATA ”の一人多重録音ユニット。
迷い込んだら出られない音楽宇宙へ、さぁ、トラベル!

    Hiro Flash
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路上放浪人生パフォーマー、“ ヒロ・フラッシュ ”の情緒不安定恋唄。 明日はあなたの町に、そっと忍び寄るかも?


特集3:METRONOM Records archives
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「Total Trafic Control」
as tears go by
2003


「SPICE」
PICASSO
2002


「MONO」
PICASSO
2001


「JESSICA」
吉沢 梅乃
2001


「八月の恋人」
松田 真朝
2001


「SAYONARA No.5」
みしま・カオル
2001


「めぞんクラシカ コンプリート」
PICASSO
2001


「Presents FOr Lovers」
as tears go by
2001


「Vertigo」
PICASSO
2001



「hammer makers」
PICASSO
2001


「SCRAPS」
PICASSO
2000


「笑うラクダ」
PICASSO
2000


「あじあ姫」
BELL&ACCORDIONS
2000



特集4:PROJECT PICASSOインタビュー
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インタビュー/by TERA@moment
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T:「メトロノームレコード」を立ち上げたキッカケを教えて下さい。

辻畑:立ち上げた動機っていうのは、すごく単純で、要するに制作から、宣伝から、リスナーの耳に商品として届くまで、すべて目を光らせたものを作りたいっていうことがあって、立ち上げました。あと自分たちの作ったのがプロデューサーとしてそれまでやってきたもので、半分以上はお蔵入りっていうケースが多いんですよ、ものを作ったときに。でも、いいものは、もう売れる売れないは別にして、とりあえずリリースしてみんなの耳目に引っかかるようにしたいっていうところで、じゃあやっぱりレーベルが必要だねっていう事から、レーベルを立ち上げたという事。あと、そういうインディーズのレーベルがいっぱい出来てたし、販売もCDショップに行くとインディーズコーナーもあったりして、あながちかなりマイナーな動きだけで終わらないんじゃないかという事で始めました。始めてから大変な事はいっぱいで、やっぱり俺たちミュージシャンとしてやってて、作るだけだったけど、売る人はほんと大変だったんだなって思うよね、やってみて始めて。

T:名前の「メトロノーム」は?

東:「ねじ巻けばよく働くな」っていう。ねじを自分たちで常に巻いていようよっていうような事ですかね。あと、こういうロゴデザイン、あれがちょうど三角形で、3人だしって。あとは語感で。そんな感じです。


T:立ち上がりの第一弾というのは?

辻畑:第一弾はピカソもので、『スクラップス』というピカソのデモ音源集。というのは、プロジェクトピカソを立ち上げて何か始めようとした時に、持っている音源をとにかくそれぞれ持ってきてくれって、スタッフも含めて集めたら、物すごい量になった訳。カセットテープだったりとか、MDだったりDATだったりするんだけど、それが昔のデモの段階のものがいっぱいあって、それが面白かったんで、それを、音質は当然悪いんだけど、それをCDにするというのは、自分たちのレーベルで初めて出来る事で、よそのどこかのメジャーに持っていって「これ売りましょうよ」って言ってもそれは無理な話で、だったらそれを売っちゃおうという事で、それが第一弾です。『スクラップス』というアルバムです。


東:ちょうどデモテープっていうものの、ハードも含めてどんどん向上していった時期に、僕らも曲づくりとかをやっていたので、カセット録音、その前はオープンだったり、そういうのも全部含めて、こういうの面白いなっていう、ちょっと振りかえったら面白かったんですよね。

辻畑:例えば今だと、デモっていっても、本当にデジタルで、家でつくって、デモとはいえデモじゃなかったりする訳。でもその当時のものって、デモはデモの良さが出てるので、それはもう今は出せないから、じゃあ、これを形にしようよって、とっとこうよって。あと、カセットのままとっとくと駄目になっちゃうから、CDにしちゃえっていう事とはあったかな。

T:第一弾目を出して、周りの反応とか反響とかは?

辻畑:すごかったですね。それは、もうこんなの売れるのかなという事と、ビジネス的な事じゃなくて「これを聴きたいっていう人がほんとにいるのかな?」という事も含めてあったんだけど、いきなり「欲しい欲しい」っていう話が、注文なんかも来たりして、反応は良かったし、結局はピカソを知ってる人じゃないと楽しめないと思うのね。ただピカソを知ってる人には、すごく楽しめるものだったんだろうな?と思います。

T:第二弾以降の話を聞かせてください。


辻畑:第二弾は、その時に『スクラップス』と一緒に『ライブ音源集』というのも出してるんだけれども、それとは別に「ベル・アンド・アコーディオンズ」っていう、ダミーのバンドをつくって、女の子を、カガワヒロミというシンガーを連れてきて、ピカソでバックをやって、1つの「ベル・アンド・アコーディオンズ」っていうダミーのバンドを仕立て上げようという事で作って、曲もレコーディングして。それが入った「あじあ姫」というアルバムが、ピカソ以外で初めてかな。ピカソも絡んでるんだけども。それはNHKのみんなのうたで、『潮騒のうた』という曲がオンエアされて、割と評判になって。評判になってアルバムをリリースしたって感じかな。

T:詞曲は?

辻畑:曲は僕が書いて、詞は東が。取りあえずそのチームでピカソ3人で1つのものをやる、まず最初がそれだったと思う。それからほかのシンガーを連れてきてやったりとか、そこから始まったんじゃないかな。

T:それぞれの企画に関して「こういうのをつくってみよう」というのは、それぞれが出し合って?

辻畑:企画に関しては、それぞれの思いつきを言ってみて、それ面白いねっていう事になってやるっていうケースが多いかな。

東:「ベル・アンド・アコーディオンズ」っていうのも、誰かイメージとしてこういう女の子がいて、こういう女の子にこういう曲を歌わせて、後ろの男何人かバンドがいてみたいな、そういう架空のバンドみたいのがあると面白いねっていう。それで、余り表には出ないで、昔60年代とかポップスでそういうバンドとかいたんですよね、結構。名前だけあってみたいな。そういうのがイメージにあったのかもしれないですけど、そういうのをやってみようという事だったんですけど。

T:これからの企画で考えているものは、何かありますか?

森:今、何人かメトロノームでいる、女の子が多いんだけど、その子たちをもうちょっとパワーアップさせて、もうちょっと世の中に知らしめたいなっていうのが、まず新しい企画ではないんだけど、継続と強化というのを、僕は今一番です。大体、新しい企画を出さない。新しい事をやろうって、2人が出してきて、わかったわかった、じゃあこうこうっていうことが多いんですね、僕は。一番出すのは純二だね。

東:当初から考えていたのは、レーベルでのサウンドカラーというか、オムニバスみたいな、森が今言った何人かのシンガーがいろいろいるんだけど、そういうのも含めてメトロノームサウンドみたいな、CDとかも出せると楽しいなっていう。そこでしか出来ない事もあると思うんで、それで僕らが最後にぽんと出れるといいな、そういうのもやりたいです。

辻畑:レーベルカラーは、やっぱりすごく必要というか、それが一番楽しいというか、昔で言うと、大きいものを言うとモータウンだし、ダンヒルレーベルとか、色々とあったでしょう。そういう風にメトロノームのカラーみたいなものがあって、そういうカラーを作っていきたいなと思いますね。

T:それは、新しいピカソのサウンドとは別になるんですか?

辻畑:別とは限らないけど。

東:繋がってるんでしょうけどね。

辻畑:ただ、自分たちで出来ない事を、例えば僕が歌えないものを女の子が歌ってくれるとか、その辺の面白さのあれだろうとは思う。繋がっては、絶対いると思う。ただ、自分たちがいいと思わないものは、きっとやらないだろうし、自分たちの興味のある事をやっていくと、やっぱりどうしてもピカソの変わり方と、周りはいずれにしても連動していくのはしようがないなと。

T:例えば、ライブとかで、レーベル一同が結集してやったりとかというのは?

辻畑:あります。2回やったかな。2回『メトロノーム祭り』と銘打って、渋谷のライブハウスでやったりして、それはそれで盛り上がって。ただ、やっぱり難しいのは、来てくれる人たちは僕たちをまず見に来てくれるから、それよりも彼女たち、彼らを見に来る人たちもたくさんいてっていう風に、早くしなきゃいけないなっていう所が、さっき森が言ってた、パワーアップして強化していくという事。

東:その時はね、伴奏者ですよ、僕らは。入れ代わり立ち代わりシンガーがかわって。それはそれで楽しいんですけど。

辻畑:仕切るのは大変だけどね。

東:大変ですけどね。

辻畑:東京に住んでる人だけじゃないんで、シンガーが。泊まるところだったり、食事のお世話だったり、そういうことまでしなきゃいけないから、それは大変だなって思います。

T:今年も何かイベントは開催されるのですか?


辻畑:今のところ予定はないんだけど、それぞれがだんだん活動も広がってきたので、それぞれがもうちょっとパワーアップするまで待とうっていう感じで、集まってやるというのは、とりあえずは予定はないです。やりたいなと思うけど、大変だから、これは。

T:近い目標として、何か挙げるとしたら?

辻畑:まず第一に、ピカソの新譜を早くつくるっていう事がありますね。それと、やっぱりさっきの話と同じで、個々の今メトロノームに所属しているアーティストたちをパワーアップさせるのを、ここ1年はやりたいなと思いますね。いいと思うんですよ。いいものだからやってる訳で、そのいいものが、人の耳に届かないといいかどうかわからないじゃないですか。届いた時に、好きでも嫌いでも構わない。届けるまでの作業っていうのは、僕ら力不足だから、そこをちゃんときっちりやらなきゃいけないなと思ってます。だから、音楽つくるだけは、それはもうお手の物でやるんだけども、そこの宣伝という事をちゃんと考えて出来るといいなと思いますね。