安部恭弘 (2010年新春インタビュ−)

今年2010年、初の映像作品を発表する安部恭弘さんの2010年新春特別インタビューです。

(2009年12月某日/momentにて/インタビュアー:TERA@moment)





 安部恭弘 (Yasuhiro Abe)
 2010年新春特別インタビュー

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 安部恭弘 (2010年新春)


TERA@moment:(以下:T)よろしくお願いします。2010年新春特別インタビューということで、まず2009年を振り返って、ライブとかその辺いかがだったでしょうか?

安部恭弘:(以下:A)2009年振り返って・・・そうですね、ライブが非常に充実していたと思います。いろんな曲をやることができたし。もちろんファンのリクエストに一生懸命いろんなかたちで応えたいなと思ったので・・・。基本的には自分でセレクトしていくんだけど、リクエストをそこにどうやってうまくからめていこうかということで・・・。アコースティック・セットだとその日急に決めてやることもできるし、お客様とのやり取りで会話しながらということもあるし。僕自身もメンバーも何が起こるかわからないハプニングを楽しみながらというライブもありました。エレクトリックはメンバーとかっちりリハーサルを仕上げながら、その上で今回はどういう風に変えていこうかと色合いを相談しながら練り上げていくという作業も非常にうまくできたと思います。自分の年齢に合ったライブをうまく作り上げることができたような気がしますね、2009年は。

T:東京以外で名古屋とかありましたよね。

A:そうですね、東京以外は名古屋しかまだいってないんですけども、名古屋得三は特別な空間というかライブハウスですね。ウッディな感じで、手が届く距離感で歌ってるので、安部恭弘の小部屋にようこそみたいな感じのやりとりが出来たような気がします。緊張感はあるんだけど、なんていうかその、ファミリーの手触りみたいなものもあって好きですね。

T:東京とお客さんの雰囲気って違うんですか?

A:得三のお客さんには結構ギュウギュウな状態の空間で聞いてもらってるので迷惑かけてるんですけどね。やってる方としては距離があって自分のテンポで歌ったり演奏したりしている方がある程度計算できるんだけれども、近い距離感でやってると計算なんかしてる余裕なくて、やっぱりその瞬間瞬間なのかな。熱いエネルギーのやり取りっていうのをすごく感じる空間ですね。まぁ横浜のサムズアップも空間・距離感としてはそういうものがあるけれども、やっぱり土地柄なのかな。横浜のほうはもう少しリラックスした距離感ですね。

T:今年秋のSTB139用にという事で映像をお撮りしましたよね。あれはどういうことがあったんでしょうか?

A:そうですね、2007年に25周年記念ということで、CD3枚組のボックス”I Love You”っていうのを作ったんですけど、そのときに映像のおまけというか、DVDを一枚つけて4枚セットにしたんです。御蔭さまでそのDVDの評判もよくて。それを作るにあたり過去のいろんな素材を掘り起こしてたら、結構使えそうなものが出て来て見ているとすごく楽しかったんです。そこで、応援してくれてるファンの方ともこの楽しい思い出を共有できたらいいなと思いスタッフと相談したら、じゃあDVD企画をやろうかと話が進んだわけ。じゃあ良い機会だから今回のライブで2010年はDVD企画をやるぞ、こんな作業を始めましたよ!っていうインフォメーションビデオを流しちゃおうかとなったわけです。そこで急遽撮影という事になり、雰囲気のある公園を見つけてインタビュー映像を撮り、それに過去のライブ映像をいくつかピックアップして織り込んでビデオを作ったわけです。STBライブでは一部と二部の間に休憩時間があったので、休憩明けにインフォメーションビデオを流したわけです。初めての事なのでどんな反応が出るかと心配しましたが、会場では笑いや拍手もあり、みなさんには相当喜んで頂けたようで安心しました。

T:続いてクリスマスのタイミングで、ファンに向けてのDVDっていうのが形になりましたけど。

A:そうですね、そのSTB139と名古屋得三で流したインフォメーションビデオの噂が広まって、どこでどうやったら見れますかみたいな問い合わせもあって。折角まとめたものを全国のみなさんに見せないわけにはいかないね、ずっと応援してくれてるファンのみなさんにも届けたいなということで、ファンクラブ限定のクリスマス・スペシャルDVDっていうのをこれまた急遽作ってもらう事にしました。内容としては今お話してたSTB139で流したビデオに加え、クリスマスの時期にぴったりの作品として、1992年のライブから「想い出にゆれないで」のピアノ弾き語りバージョン、そして最近のものから2006年のSTB139ライブより「12月の雪」を選びました。そして新たなるインタビュー映像とイメージ映像も撮ってもらって、「12月の雪」はプロモーションフィルムみたいなすごく綺麗な映像に仕上げてもらいました。それはファンクラブ限定だったので今はまだお見せすることはできないんですけど、そういうものも含めながら素材がどんどん増えているという感じです。

T:では、もう、そのクリスマスDVDはすでに見れない状態?

A:そうですね。ファンクラブに入っていただければ手に入るかもしれないので可能性はまだありますけど。

T:なるほど。で、そのDVD企画が2010年から始まるということですが、今のところどういう内容に?

A:そうですね、映像としては、1982年11月にデビューして、83年には全国のいろんな学園祭でライブをやったのでその頃の映像も少し残っていて、貴重なデビュー直後の映像から始まり、そして84年の日本青年館デビューコンサートの映像も少しあって、あと本格的にツアーが始まったのが85年のスリット・ツアーくらいだったかなぁ。そしてフレーム・オブ・マインドとかアーバン・スピリッツとか、各ツアーごとに掘り出し物の映像が残ってますので、その辺のライブ映像をピックアップしながら。そして、それにまつわるオフステージ映像やリハーサル風景だったり、大きなホールでの映像だったり、最近のスイート・ベイジルの映像だったりと。とにかくライブ映像を中心にピックアップして、その間に解説とかインタビューとか織り交ぜてまとめていけたらきっといいものが出来そうな感じでいます。もしかしたら一枚じゃ収まんないかもっていうのがあって、20周年に作った「4New Comer」「Heaven Roses」「Chronicle」というミニCD3部作の流れから今回はDVD3部作っていうのもありかなって。そして、このまま頑張っていくと、なんとなくいい流れで30周年につながっていくのかなあみたいな、ちょっと余談ですけどね、そんな感じで考えてます。

T:2010年の抱負というか目標は?

A:まず今まで話してきたDVDがどううまくまとめられるかって言うのもありますけど、それはそれで。やっぱりファンの人たちと直に接するライブを充実させていきたいと思っています。今年以上にお客様に喜んで頂けるアプローチを考えて行きたいです。楽曲選びも重要ですが、お客様に喜んでもらえるアレンジと、あとやっぱり新曲をいくつか織り込みながら、そして毎回ライブで少しずつ演ってるんですけど、色々なアーティストに提供した楽曲を安部恭弘バージョンではどうなるかというトライ、みたいな。どうしたらお客さまに喜んでもらえるライブにできるかというその辺を毎回、季節ごとに感じながら作っていきたいなぁと思ってます。やっぱ新作頑張りたいですよね。

T:CDとかは?

A:まあ新作をライブに向けて考えながら。それでCDっていう形になればいいなと思いますけど。CDにするっていうのは難しいですよ。かけないけど(笑)


T:2010年、すでに決まってるライブは?

A:そうですね、2月11日の祝日に横浜サムズアップでバレンタインライブがあります。その場でのリクエストにも応えられるかもしれないし、まあバレンタインといっていますけど、新春ホームパーティみたいな和気藹々とした楽しいライブになればいいかなと思ってます。その次のライブは4月5月くらいに出来ればいいかなと。年間通して基本的なライブスケジュールがあって、そこにむけて色々考えて行こうと思っています。

T:まずは2月からスタートということで。

A:はい、お時間あるひとは見に来てください。


T:またDVD出る頃に改めてインタビューしたいと思います。

A:ぜひ!お願いします。


T:今日はありがとうございました。

A:ありがとうございました。


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安部恭弘さんの詳しいインフォメーションは、オフィシャルサイトへ。