特集3:Talk 
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          インタビュー/by Shino-jun@moment 
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          渡篠原(以下S):よろしくお願いします。 
           
          佐々木(以下G):よろしくお願いします。 
           
          S:まず、このカラクリっていう作品を作ったきっかけっていうのは? 
           
          G:始めは、シーグラフ、っていうCGの祭典みたいなのがあって、そこで、名前は覚えてないんだけど、オモシロイと思う作品に出会って。それは、音と映像が合ってる、機会の楽器が演奏をして、音をつくっていく、というのがあって。それを見て、「こんなの作ってみてーな」と思って。で、学校の(某映像専門学校)みんなで集まって、なにか作品を作ろうってなったとき、この話をしたらそれが通って。最初は、人を納得させるためにシンプルにいこうと思ってたんだけど、(メンバーの)人たちを納得させるために話をふくらませていったら、こうなったと(笑)。 
           
          S:ストーリーはどういう風につくっていった? 
           
          G:単純に機械が、あまり楽器とは関係のない機械が音を作っていくっていうのを作りたかったんだけど、それじゃ皆が納得しなくて。「なんでそうなの?」って。自分としてはこの"音を作っていく"(というコンセプト)だけで十分だと思ってたんだけど。デザインとか機械のモデルとかがなかったから。で、じゃあ人形を作っていく過程ということでやったらどうだろう、っていう話でやっと話が進んで。でもまた、その先に話しが進む毎に「で、どうすんの?」「で、どうすんの?」みたいに。この企画を出したのはオレだけど、で、オレが履き違えてた部分はあったんだけど、今回の作品づくりの流れって、企画に対してみんなで考えるっていうのはあったんだけど、最終的に「あんまり興味ない事になっちゃったんだけど...」とかっていう人たちが出てきちゃって、ふられた仕事しかしないっていう状況になっちゃって。別に人数が減っていくっていうことにはならなかったんだけど、逆に人はいっぱいいるんだけど、みんな仕事をふられるまで待つっていう状況になっちゃって。 
           
          S:今回の作品は、どんな役として携わった? 
           
          G:役職としては脚本のような。監督もしたかったんだけど、ネタを考えるのでいっぱいいっぱいで。まあ、やっぱみんなでやっていくっていう。 
           
          S:なるほで。製作期間はどのくらい?企画段階から考えると? 
           
          G:企画からで4ヶ月くらい。企画段階で大して決まりもせず、1ヶ月半くらい過ぎて。基本的な、機械の動きと音(っていうコンセプト)の所は決まっていたんだけど、その具体的な内容っていうのは決まらず。 
           
          S:実際の作業が始まってからはどのくらいで? 
           
          G:1ヶ月くらいかな? 
           
          S:何人くらいでやってた? 
           
          G:20〜30人くらいいたのかな?ムダに人はいた(笑)。やってみて分かったのが、使える人と使えない人がすごいはっきりした(笑)。できる人は、「ここをこういう感じで作って」って頼んだら、その人なりのアクセントも入れつつ、何か足りないものがあったら、そういうのも自分で付け加えたりとかして、仕上げてくれるんですけど。あとCG技術の差も大きくて。やったらやっただけで終わりの人もいるし。 
           
          S:その辺はどういう風にバランスをとっていた? 
           
          G:だから、できる人にはすごい負担をかけちゃって。 
           
          S:ああ。ところで、今って年齢は何歳になるんだっけ? 
           
          G:23。 
           
          S:そもそもなんで、映像をつくっていこうと思ったの?職にしようと。 
           
          G:始めは高校を出るとき、大学にいくときに職業の目ぼしをつけるものだと思っていて、これかなっと思って大学に行ってみたら、やっぱ違うかなって。なんか合わないなと。 
           
          S:大学では何を? 
           
          G:理系の大学で。初めガンダムが作りたくて行って。知能機械工学科ってとこ。だけど、結局あんまりおもしろくなくて、友達と遊んでたんだけど、友達の中にDVカメラを買った奴がいて、それで遊んでる時にハマった。 
           
          S:どうオモシロイの? 
           
          G:みんなでショートフィルムとか作ってたりしたんだけど、それで、みんなで話し合ったりとか、だれかが案を出して、「じゃあこういうのやってみようぜ」って言ってやったのがすごい楽しくて。これかなーって。これで食えないかなって。べつに趣味でやってもよかったんだけど、まあやって見てからでいいんじゃないかと思って。 
           
          S:将来の目標とか、やってみたいこととかって? 
           
          G:映画をとってみたい。ショートフィルムでも何でも。 
           
          S:なるほど。 
           
          G:で、逆に恐いのが、その年その年でしか出来ないこととかって言うのがある気がして、最近は。だから、自分らが23の時と、自分らが30になったときの23のやつらって全然考え方が違うから、の30になったときとかに、20とか10代のやつらに分かるような作品が作れるように意識してる。 
           
          S:なるほど。次に、今このmomentってところで、仕事とは別に映像をつくったりとかしてるけど、それっていうのは... 
           
          G:今、会社って言うのに入っちゃって、まあ映像系の会社、だからつながっているっていうか、まあ、仕事とは別のやりたいことができればいいかなって。 
           
          S:なんで、学校でも会社でもないmomentっていう所の活動をやり始めた? 
           
          G:最初は(メンバーの)渡辺潤が、オレの知ってるバンドのライブを撮影しに行ったって聞いて、「なんだよ、それ」っていう話から。もともと音楽好きだったから、興味あって。 
           
          S:実際やってみてどう? 
           
          G:ライブはやっぱいいね。 
           
          S:なるほど、まあこれからもいろいろ作って行きましょう。ありがとうございました。 
           
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