special issue : 特集:「プラスワンレコーズ」


momentが開催しているジャムセッションのリハでも使用させていただいているスタジオ、
「プラスワン」が、独自のレーベルを設立した。今回は、そのレーベルを特集します。



『ひとりのボート』
福田眞純 yoga resort

『Atlantis』
MaMiMery

『VERMILLION SKY』
福田眞純

 特集1:「プラスワンレコーズ」


Q:まず母体の「プラスワン」スタジオについて、簡単にご説明をお願いします。

S:「プラスワン」スタジオ、できたのは1985年、もう20年近くになりますね。用賀でずっとリハーサルスタジオとして営業してきたんですけどね。割とほんとに高校生ぐらいのアマチュアユースから、メジャーで出て、レコード、CDとか出されてる、そういう方まで、結構幅広いいろんな方に使っていただいて、20年近くやってこれたっていう感じですね。スタジオそのものは、割とのんびりできるというか、うちのオーナーのコンセプトとしては、スタジオとかに来て、中に入っているときはもちろん皆さん集中してリハーサルあるいは曲づくりとかやられたりするじゃないですか。で、ロビーに出てきたときに一瞬でもそういうことをふっと忘れて、家にいるみたいに、アットホームな感じで過ごしてもらえるようなスタジオっていうのを目指してずっとやってきて。この長い間続けてこられたっていうのは、一応そういう部分がある程度利用していただいている方に理解していただけて、続けてこれたのかなと、今、そんな感じですね。

Q:今回、レーベルを立ち上げた経緯は?

S:そうですね。プラスワンの「プラスワンレコーズ」、そのままスタジオの名前の下にレコーズという事で、プラスワンレコーズというレーベルを、スタジオと並行してやっていこうじゃないかということで立ち上げました。コンセプトというか、立ち上げに際しての目標や、そういった部分ですが。スタジオを利用してくれていて、いわゆるメジャーと言われているところからデビューをしていった方もいますし、音楽は続けているんだけれどもメジャーとは縁がないというようなお客さんとかももちろんいらして、そういったものをずっと見てきて、ただ練習をする場所として貸すだけではなくて、利用してくれている人と一緒に何かつくっていくという事を、ぜひやってみようじゃないかという事で、いい音楽をやっている人たちや、うちのスタジオを利用してくれていて、ずっと音楽を続けているという人たちとCDをつくったり、あるいはライブをやってみたり、そういう事をリハーサルスタジオとは別に、並行してやっていこうと、立ち上げたんです。既に2枚ほどリリースをさせてもらっているんで、そのCDとかの紹介はまた別途しますけれども、とにかくいいんだと思うものを人に伝えられるお手伝いが出来ればと思っていますね、今は。

Q:1枚目のアルバムの紹介をお願いします。

S:こちらは福田眞純 yoga resortというバンドで、『ひとりのボート』というタイトルのアルバムになります。これがプラスワンレコーズで出す初めての第一弾CDになります。

Q:内容的には?

S:そうですね、もともと福田眞純君というのは、アコースティックギターを弾きながら、もちろんバンドもやってたんですけれども、かなり長い期間1人で弾き語りとかそういった形で活動をしてきたんですけれども、もちろんうちのスタジオをよく利用してくれていて、ギター、ベース、ドラム、3人のメンバーもうちのスタジオを利用してくれているという縁で、ちょっと一緒にバンドをやってみないかという事で、うちを起点としてこの新しいユニットでアルバムをつくって、これが第一弾として発売されました。

Q:製作過程は?

S:今、うちはリハーサルスタジオですが、レコーディングシステムも入れて、全部、スタジオでやったんですけれども、何曲か出来上がっている曲があって、そのリズムをとって、それに歌を入れてみて、また1週間後に別の曲をやってというような形で、かなり長いスパンかかっているんです。レコーディングというと集中して、例えば1カ月ぐらいでまとめて最初から最後まで全部やってしまうという形というのが多いと思うんですけれども、今回のアルバムに関しては、かなりゆったり、1日にリズムを1曲とって、ベーシックなほかの楽器を入れてとか、例えば1週間に1回レコーディングに充てるというぐらいな感じのペースで何度も聞き直しながらとっていった作品なんですね。時間をかけた分、その時間が音としてかなり深みのある作品に仕上がっていると。つくった側の人間で手前味噌なんですけれども、すごくいいアルバムになったなと。時間をかけるという、自分たちの思ったペースで作業をするという事でいい方向としてアルバムの中に反映されたんじゃないかなと思っています。

Q:2枚目のアルバムは?

S:こちらは、MaMiMeryという2人組のユニットなんですけれども、『Atlantis』というアルバムですね。メンバーは、MaMiMeryのMaMiという方が、間宮工というギタリストですね。MaMiMeryのMeryの方は、ライオンメリー、キーボーディストですね。このギタリストとキーボーディストの2人のユニットで、これは完全にインストロメンタルです。歌はないです。インストのアルバムです。アトランティスという、昔に存在したのではないかと言われている大陸を思い描いて、それをコンセプトに曲を書き上げてという。これは、ほとんど2人でやっているんですよ。ほかにもちろんパーカッションの人とか、お手伝いで入っていたりするんですけれども、基本的には間宮工とライオンメリーの2人で自宅作業アンド、うちのスタジオを使って録音したものもありますし、これが2枚目ですね。

Q:3枚目以降の予定は?

S:今、最初に紹介した福田眞純 yoga resortが、次のアルバムに向けて今、レコーディング作業をやっております。その前に、福田眞純のソロ名義で1枚、実はこの「ひとりのボート」というアルバムよりも彼が今のメンバーと一緒になる前に、個人的にずっと録音していたものがあって、たまっていたものがあるんですよ。なので、それをリリースする予定があります。福田眞純 yoga resortに関しては、そちらの名義のアルバムのレコーディングを今、やっている最中ですね。今のところ、確実に作品として予定しているのはそこまでなんですけれども、ほかにも一応、メンバーの方とかとお話をさせていただいて、ちょっとうちでやってみませんかという話を進めているユニットとかバンドというのは、幾つかあるので、徐々に明らかになっていくとは思います。


T:最後に、スティックさんから見て、プラスワンスタジオというところの居心地であるとか、環境であるとかというのは?

S:僕は、自分が演奏、今ももちろん演奏もしているんですけれども、最初はスタジオを使うお客として出入りするようになって、ロビーにいるときにのんびり、例えばたばこを吸って休むとか、飲み物を飲んで休むとか、そういうことが、のんびりできる。割と最近のスタジオってロビーがすごくがちゃがちゃしてるんですよね。もちろん、たくさんの方が利用される場所なんで、そういうのっていうのはある意味当然といえば当然なんですけれども、うちはそういうことが、割と少ないんですよ。もちろん、入れかえとかでいろんな方とロビーで鉢合わせということももちろんあるんですけど、割と頻度としては少ないので「さあ、一服したからもう1回リハやろうか」っていうような、そういう感じののんびり差っていうのが、いいところかなっていうふうには思っているんですよ。そういうところを利用してくれている方たちも、そう思ってくれているのではないかなと、こちらの勝手な思い込みかもしれないんですけれども、そういうところ。あと、スタジオの中に入っても、何でしょうね、ちょっとスタジオの中にソファがあったりとか、そういう形もとったりしているので、スタジオの中でも軽く、曲間時間をとったりとか、そういうことができるスペースもあるので、その辺が僕的にはいいかなと思っているので、これからもそういう中に入ってやられている方たち、やられて演奏されているとき以外の部分でゆとりのある空間をつくっていけたらと、これからもそういう形をとっていければなとは思っていますね。

END

 特集2:東 純二(PICASSO)氏 インタビュー

Q:ピカソにも馴染みの深いスタジオですが、東さんにとって「プラスワンスタジオ」というのは?

A:僕、偶然見つけたような形で出会ったんですが、実家がとても近所でして、それで当時ちょっと何だろう、散歩してて、こんな近くにリハーサルスタジオが!何?という風にして偶然出会ったようなところで。地下にとんとんと下りていくと何て言うのかな、近所のスナックといいますか、飲み屋さんのような感じのたたずまいで1人社長がぽんと座っていて、それで「あれ」っていう感じで、そこで会員になりますみたいな感じでなったのが、1985年にプラスワンは出来たんで、その1、2年後ぐらいだったと思いますけどね。だから、会員番号というのもあって、かなり若い番号を僕は持っているはずなんですが、多分その会員証はもう、すいませんけどどっかにいってしまったということなんですが。



T:最近、プラスワンレーベルにも携わっているという事ですが、その辺の話を。

A:福田眞純君というシンガーソングライターと、すごくとても古いつき合いになるのかな?それで彼が用賀の辺に住む事になって、プラスワンをとてもよく使うようにもなって、よく顔を合わすようになって。昔、実は一緒にスティックと僕と福田君でバンドを組んでいた事があって、そんな縁で。何かちょっとやれないかねっていう話も、ちらほら会った時にしていて、それが復縁といいますか、縁で。ちょうどプラスワンという場、そういうのがあったおかげで、またそういうユニットのような、バンドのようなものを、ずるずるっと、ぐにゅぐにゅという感じで始めて。で、そこでレコーディングもやって、社長も含め、プラスワンのスタッフも全部含め、何かそういった事が出来ないかねという事がきっかけになって、それでレコーディングをし始めて。それで、このこれをちょっとつくらせていただいたというか。それで、ちょこちょこっとライブとかもこれからやっていこうみたいな話になって、今、いるところなのですね。

END

 特集3:スティック氏+東 純二氏/対談メッセージ映像

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「みなさんへメッセージ」

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詳しいインフォメーションは、
「プラスワン」スタジオ・オフィシャルHP
(http://www.plusone-studio.com/)まで