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momentが注目したカルチャーやイベント情報、コラム等掲載のNEWS MAGAZINEです。

#45 contents

CLIP:2006.08.30「SUMMER SESSION 2006/緊急レポート
CLIP:2006.10.7+8「スギのカルパッチョを召し上がれ!!! 2-due-」
CLIP:「月刊ピカソvol.14/Official Bootleg Live PART3」

連載コラム:TERA'S SOUNDTRACK REVIEW #45/サボテンブラザース
散文詩:「#15/青い鳥」 KanaT



 2006.08.30「moment presents SUMMER SESSION 2006/緊急レポート


「SUMMER SESSION 2006」。夏の終わりのある午後。天気は晴れのち雨。

 当日、会場の代官山「晴れたら空に豆まいて」には13時から参加していただいた
音楽家の方々が念入りなリハーサルを開始。開場ギリギリまで続いていました。
会場の外では、沢山のお客さんが列を作ってならんでいました。そこには花が、
その数日前に行なわれたベアフットコンサートから、岩澤幸矢さん、マナさん、Aisaさんのファミリーより素敵なお花が限定数のプレゼントとして持ち込まれて配られていました。
  19時前に開場。オープニング映像に続き、東 雄一朗氏のパフォーマンスから「SUMMER SESSION 2006」が始まりました。続いて、Aisaさんとマナさん、幸矢さんファミリーが素敵なセッションを披露。そして鬼頭径五氏が飛入り参加し碇健太郎のカバーも。ありましのさんは河野道生氏がサポートでハーモニーを奏でました。前半ラストはYANCY。ピアノがしみじみと会場を包みました。鈴木雄大氏と塚元香名がセッションを数曲披露。続く、西本明氏とセッションした藤岡正明氏は新曲も熱く披露。故郷・奄美でのライブ前に我那覇美奈さんはリクオ氏とセッションも。そのまま残ったリクオ氏はその世界を魅せました。ボリビアから飛行機で着いたばかりの瀬木貴将氏はその空気を運んで来ました。ラストは杉 真理氏の登場。4年続いて来たmomentセッション夏の元締め役でもあります。アンコールで、スティービーワンダーからブレッド&バター(岩澤幸矢)に送られた楽曲としても知られている「I Just Call To Say I Love You」が歌われて、RIKUO&YANCYによる鍵盤セッションで幕が下りました。RIKUO氏曰く「今日のイベントは『振り幅』ですね。テーマは『振り幅』という事で」。その振り幅の有る夏のセッションイベントは、とてもいい空気に包まれて無事終了する事が出来ました。次は2006年12月24日のクリスマスイヴの夜に逢いましょう!

日時:2006年8月30日(水)
タイトル:moment presents「SUMMER SESSION 2006」
出演アーティスト
杉 真理藤岡正明我那覇 美奈瀬木貴将/マナ/岩澤幸矢鬼頭径五
リクオYANCYありましのAisa/塚元香名東 雄一朗

サポートミュージシャン
:西本明/河野道生/横内タケ/里村美和/徳武孝音/
場所:daikanyama 晴れたら空に豆まいて
時間:18:30開場/18:50開演 (23:00終演)
    

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「OPENING MOVIE」
"SUMMER SESSION 2006"

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 2006.10.07+08「スギのカルパッチョを召し上がれ!!! 2-due-」


今年の春に引き続き、好評シリーズになりつつある第二弾! シェフ杉真理が腕によりをかけた“おいしい”メニューを用意してお待ちしております。

日 時:2006年10月7日(土) 開場 17:30 開演 18:00
    2006年10月8日(日) 開場 16:30 開演 17:00
会 場:原宿・ Blue Jay Way
(JR原宿駅竹下口徒歩8分、地下鉄千代田線「明治神宮前」駅5番出口徒歩6分)

出 演:杉 真理 with 藤田哲也 (B)/小泉信彦 (Key)/渡辺 格 (G)/高橋結子 (Dr)
Opening MC:河合美佳
主 催:ドリームランド
企画制作:ドリームランド/Team Active
Blue Jay Wayにて電話予約受付中!お早めに!
Tel. 03-5785-1148
料 金:前売ライヴチャージ ¥5,500/当日¥6,000(当日15:00整理券配布)
    ※当日1ドリンク代¥500-別途必要

*チケットは小学生以上より必要です。
*未就学児童が座席を使う場合は、別途チケットが必要です。
*会場はアルコールの販売、喫煙スペースがございます。お子さま連れの方は特にその旨ご了承ください。
問合せ:ドリームランド事務局 Tel. 080-3027-3901(平日12:00〜19:00)

杉真理さんの、詳しいインフォメーションは、オフィシャルホームページにて

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「SPECIAL MASSAGE」
"La Festa MASAMICHI SUGI 2006"

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 月刊ピカソvol.14/Official Bootleg Live PART3」


「月刊ピカソ」。その14巻目でございます。2006初秋の巻。
このコーナーは、ロックバンド「ピカソ」のメンバーにより、
近況やニュース、生演奏等を、映像メッセージでお送りする企画です。

ゴールデン☆ベストのリリース、新譜製作などの活動が気になるところですが、
前回前々回に引き続きまして、momentが記録してましたライブテイクの中から、
厳選した楽曲を「Official Bootleg Live」として御届け致します。
何が飛び出すのかは、観てのお楽しみです。お時間ある時に是非!
「早くライブの復帰を!」と望みも含め、このクリップを御届け致します。
今回の楽曲のヒントも「ゴールデン☆ベスト」「メゾンクラシカ」。

ピカソの詳しいインフォメーションに関しましては、
ピカソ・オフィシャルHP(http://www.pro-picasso.com/)まで。

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「月刊ピカソvol.14」
配信終了
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連載  Soundtrack Review by TERA@moment

TERA's Soundtrack Review このコーナーでは毎月1枚、映画のサントラを作品と共に紹介します。          

#45
『Three Amigos!/邦題:サボテンブラザース』

音楽:エルマー・バーンスタイン (Elmer Berstein)
主題曲&挿入曲:ランディ・ニューマン (Randy Newman)
1986年/米/ジョン・ランディス監督作品。1時間45分。
スティーヴマーティン、ローンマイケルズ、ランディ・ニューマン脚本。
スティーヴマーティン製作。ロナルド・W・ブラウン撮影監督。
スティーヴマーティン、チェビーチェイス、マーティン・ショート主演。

監督は「ブルースブラザース」や、不幸な事故に見舞われた「トワイライトゾーン」、「大逆転」「狼男アメリカン」等のジョン・ランディス。
個人的には映画を見始めた頃、ランディスの「ケンタッキーフライドムービー」というパロディコメディ映画の洗礼を受けているので、この手のジョンランディス映画はどれも親密(?)な気持ちで受け入れる事が出来る。
この映画の基本的な構図は、クロサワの「七人の侍」からスタージェスの「荒野の七人」へ、リメイク映画の大きな流れを作った「人助けの為の仲間集め映画」の金字塔脚本の延長戦的コメディの佳作。
後に「ギャラクシークエスト」やら「バグズライフ」やらと同じリメイク展開の映画が沢山ある。
その待望のサントラが輸入盤で登場した。20年経っての唐突な登場が「らしく」いいタイミングである。
実はこのサントラは、当時、日本盤(見本盤のみ?)も存在していたが、リリースされたかは、いまだ不明。
この機会に是非、手に入れて聴いていただきたい一品でありますので、全曲の簡単な解説を。

M-1「The Ballad Of The Three Amigos!」は、映画冒頭に流れる主題歌がフルサイズで収録。
映画のショートバージョンと比べると少しテンションが低く感じる。ランディニューマン曲。
M-2「Main Title」は、ほぼ同じサイズで、「荒野の七人」を自らパロッたエルマー・バーンスタインに拍手。
M-3「The Big Snack」は、映画のセリフが収録、スティーヴ・マーティンのカラスの泣きまね入り。
M-4「My Little Butterfly」、マーティン&ショート2人が腰振り歌い上げるナンバーはイントロが映画と異なる。
M-5「Santa Poco」は、このナンバーもメインタイトルと同様、「荒野の七人」風のメキシコなテーマ曲。
続くM-6「Fieast And Flamenco」も同様、皆を迎えるお祭り音楽である。M-7「El Guapo」これは、悪党側のテーマ曲。
多少、闘いのイメージはあるが「荒野の七人」ほどのアクションシーンが無い為、全体的にゆったりとした展開に。
M-8「The Return Of The Amigos」、一度は悪党に怯んだスリーアミーゴの3人も村人を思い帰ってくる。
M-9「Blue Shadows On The Trail」は、書割り風なセット見え見えの荒野の夜、3人が歌うバラッドである。
ランディニューマン曲が続き、この映画の見所の一つになっている楽曲タイトルの通りの、M-10「The Singing Bush」。
これは、映画のまま、セリフと共に収録されている。ただ48秒の短さ。
M-11「Amigos At The Mission」では無い知恵を搾り作戦に出る3人だが、、。
M-12「Capture」は悪党のボスの誕生日パーティ開始のセリフを収録。続くM-13「El Guapo's Birthday」がパーティ音楽に。
M-14「The Chase」は、連れ去られた女性を助けアジトを抜け出し、飛行機で村に戻るアミーゴ達の音楽。
M-15「Amigos, Amigos, Amigos」は、ラストの村での一騎撃ちである。
この4分8秒はエルマー・バーンスタインの素晴らしさが伝わる醍醐味ある楽曲に仕上がっている。
平和が戻り、村を去るアミーゴと村人の最後のシーンである、M-16「Farewell」。M-17「End Credits」で終了。

当時、エルマー・バーンスタイン meets ランディ・ニューマンという顔合わせが夢のようだった。
「十戒」「黄金の腕」「大脱走」「ハワイ」「勇気ある追跡」「大逆転」等など名作が多いE・バーンスタインは、
80歳まで映画音楽を書き続けた。最後の2002年「エデンより彼方に」でもアカデミー賞を受賞。

当然、当時、ロードショーは2週間で終了した。少しチープなパンフレットを買って、場内に入ると、
お客は少なかったものの、自分と友人を含む数人の笑い声がエンドロール迄、映画館に響き湧き渡っていた。

DVDはセル版が廃盤中。レンタル版ではいつでも観れます。どうしようもなく暇な時に、お勧めの一作です。

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連載  散文詩:「#15/ 青い鳥」 KanaT


 
  「
青い鳥」 by KanaT           
  
  悲枯れ葉の踊る水たまりは
  物悲しさを奏でている。

  君と過ごした休日。

  ノートの端に僕等は
  とても小さな愛を書き留めた。
  それは囁くような
  誰も見つけられない
  ものだったけれど。
  
  恋人達は広場で
  永遠を誓い合うと
  ベンチに座り
  青い鳥を待ち続けた。

  季節は淡々と巡り
  枯れ葉はまた
  降りだしたけれど
  いつまでも
  その鳥は現れなかった。
  
  僕等は寄り添いながら
  人生の終止符を見つめている。
  
  枯れ葉の踊る水たまりは
  物悲しさを奏で
  君と過ごした休日の
  物語を綴る。

  眼鏡越しに吹き抜けた風は
  ぐらぐらと街を揺らし
  笑い声を攫って僕等に運んだが
  僕等は幸せと感じられなかった。
  
  僕等は幸せと感じなかった。


  
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