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momentと交流のある方々へのインタビュー
#481
Talk&Interview
新春放談:伊藤銀次×杉 真理
今年2007年、ソロ30周年の伊藤銀次さんと、
アルバムデビュー30周年の杉真理さんの、
2007年第一弾インタビューとしてお届する特別新春放談です。
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momentに関連したミュージシャン、バンド等を紹介します。
#481
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「moment CHRISTMAS SESSION 2006」特集
2006年12月24日(日)に開催した、
momentクリスマスイベントの特集です。
出演者の映像メッセージ等も配信。
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#481 Magazine LIVE:2006.02.18 「東京・町田clove/伊藤銀次ライブ"Baby Blue 2007"」 CD:「リクオ:セツナグルーヴ」 連載コラム:TERA'S SOUNDTRACK REVIEW #48/ナイル殺人事件 散文詩:「#18/夕暮れ」 by KanaT |
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新春放談:伊藤銀次×杉 真理
今年2007年、ソロ30周年の伊藤銀次さんと、アルバムデビュー30周年の杉真理さんの、
2007年第一弾インタビューとしてお届する特別新春放談です。
(2006年12月4日/momentにて/インタビュアー:TERA@moment)
新春放談:伊藤銀次×杉 真理 |
TERA:今回は、新春放談という事で、30周年を迎えるお二人でその辺りの話など。では、宜しくお願いします!
伊藤銀次(以下:G):
2007年、momentの新春放談。まず、今年の総括という事で。
杉 真理(以下:S):ソ−スカツじゃ無いですよね。(笑)
G:(笑)。杉君、今年はどんな年だったんですか?
S:今年は、かなり新境地を開いた年でしたね。
G:新境地?
S:銀次さんも、そうでしたよね。まず、雪山から始まりましたよね?
G:雪山?
S:北海道『富良野』。
G:あー!そうだ!!
S:まぁ、イベントっていうかね。
G:偶然、あれでしたね。杉君の後でしたよね?続いてたんだよね。日にちが。
S:富良野でやって、スキーやって。スキーを。僕、何年かぶりにやったんですよ。やりまくりまして、「あ、こんなに面白いもんだ」と。思ったのが、今年の始まりでしたね。
G:始まりだね。…うん、そうだ、そうだ。
S:銀次さんは、その時スキーはしなかったんですよね?
G:僕は、30年ぐらい前に一度、北海道で無理矢理、友達に誘われて行って、何とか辛うじてボーゲン滑れるところに行ったんですが、それ以来、一回も行ってなかったので、行かずにですね。結構、スイートで提供して頂いたんで、スイートの中、走ってましたけどね。(笑)
S:走り、上手くなったみたいですよね。角とか…。
G:360度回転する、みたいな。クイッ、クイッ、って。
S:スイープルスイーパーみたいな。(笑)
G:そうそう。そんな感じで。まぁ、下の階の人に迷惑かけちゃいけないので、摺り足で走りました。なにせ、美味しいもの食べるためなんで、「動かないといけないかな?」ってんで…。でも良い経験でした。チャペルで…。
S:ねぇ!
G:生まれてはじめてチャペルの良いエコー感の中で歌えた事と。段々、段々と思い出してきましたよ。いつもの自分のファンの人とかじゃ無い訳ですよ。
S:年配の方から…。
G:凄く、心配だったんですよ。横文字の歌、多いし。(笑)「大丈夫かな?」って。でも、やっぱりスキーする人達って、ちょっと、お洒落な感じな人が多いよね。年に関係なく。終わったら、アンコール…。で、まぁ、何かお爺さんが近付いてきて、手を差し伸べてくるんですよ。で、僕も手を差し伸べたら、お捻り結わいてて。生まれてはじめての経験で吃驚しましたよ。アンケート用紙で作ったお捻り。で、「有り難うございます!」って。開けたらね、2千円札が入ってて。で、「良かったです。これからも頑張って下さい。」って。好きな歌手は”氷川きよし”。(笑)。でも、まぁねぇ、他ジャンルの好きな方を感動させたって、なかなか幸先の良い一年でしたけどね。
S:それでもって、1月でしたっけ?銀次さんと一緒に”アコギでいこう!”。
G:あぁ。in 相模大野ですね。
S:やりましたね。ギターかなり一杯並べて。
G:あれは、下から見てると面白かったんじゃないですか?2人の持っているギター、アコギを全て殆ど持ってきて。マンドリンまで並べたし、タルギターなんてのも並んでましたよ。
S:そうそう、僕がオケギター、ちょっと、曰く付きなんですよね。
G:据わりが悪いでしょ?
S:そうなんですよ。
G:ストラップないんでしたっけ?
S:ストラップあるんですけどねぇ、やっぱり、バンジョーみたいな形で弾かなきゃいけないギターなんですよね。
G:二人とも良く練習しましたよ。人間なんか、すぐに「高校生になれるんだなぁ」と思いました。
S:(笑)関係なくっすよ。
G:あのホラ、会社のちっちゃなスタジオで練習したけど、面白かったのは、曲が始まると、相手の事、忘れてるの!(笑)一所懸命、自分のギターの事、考えてて。でも、清々しい経験でしたよ。凄い、練習とかも疲れてたけど。何か、ライブの未経験だったなぁ。二人で。だから凄く、終わった後、疲れてたんだけど、心地よい疲れだったですね。んー、あれは是非、また、何処かでやりたいですね。うん!
S:あのー、良い企画で、お客さん達も、「凄く良かった!!」と。
G:僕、あのね。本当にプロデュースばっかりやってたもんで、杉君と、去年は、まぁ、”マイルド”。今年は、その”アコギ”を含めて、一緒にやらせてもらってね、徐々に、徐々にミュージシャンの眠ってたものが起きてきましたね。嬉しくなっちゃいまして。
S:銀次さんは、もう、勘を取り戻すのが早かったですよ。
G:それは、もう、杉君の忍耐と、ですね。
S:いやいや、とんでもないですよ。
G:杉君のそういう、温かいですね。見守ってくれたところがありまして、本当に感謝してるんですよ。
S:さすがですよ。やっぱりプレーとか!でも、あの本当ライブは楽しかったですよね。
G:何か、多分。凄く大人になった僕達を観に来て、来てるような感じになって頂けたんじゃないんですか?
S:大人なんだか、高校生なんだか、解らない所も…、ねぇ。
G:やっぱ、”曲交換”なんていうのも楽しかったですね。
S:銀次さんの歌を歌わせて頂いて。
G:そう!二人がそれぞれの歌を、”独自の解釈でやる”って、いうのは、本当に、まるで、自分の曲になっちゃうていうのかなぁ?
S:あれで、僕はツーフィンガーをね、「やり直さなきゃいけないな!」と、思ってねぇ、春にやったライブで、ツーフィンガーに挑戦したんですよ。
G:挑戦したんだ!やり直したわけね?
S:そうなんですよ。二人でやったのが、今年の初めですよね。それから、どう?どうしましたっけ?
G:次、杉君とやったのは、狭山かな?
S:あっ!夏の終わりのね。
G:杉君、急がしい様子だったじゃない。
S:自分のソロ。ソロって何時もやってる感じでいたんですけど。よく考えたら須藤薫さんとか…銀次さんとか。
G:単独、っていうか、ワンマンはなかった。
S:ワンマンはそういえば、「なかったなぁ」ってんで、久々のソロをやりまして。
G:あ、そうなんだ。
S:そうです!その後、狭山!狭山、楽しかったですね。
G:僕がその、狭山にいたのは、もともと、3、4年前にバックをつけてた、青木とも子さん、っていうシンガーソングライターの人と。まぁ、やっているうちにルーツミュージック的なもの、「ジョニ・ミッチェルみたいなのも良いね。」みたいな話になって「ユニットにしようか?」ということで、”クラウディ・ベイ”という名前。リンジーバッキンガムとスティーブニクスみたいなのを目指そうという事で。その活動をちょこちょこやってますね。それで、夏のイベント。
S:面白かったですねぇ。
G:実はね。最初、浅田浩さんというイベント企画してる人が、去年は、第一回でね。昔、狭山に住んでた細野さんとか、小坂忠さん達が出たんだけど、今年は、福生に住んでた大滝さんとかね、ナイアガラ一派の人達に出てほしいって話で、大滝さんにも話が、いったみたいなんだけど。で、多分、山下君にも話がいったみたいなんだけど。でも、どうも、快諾を得られなくて。その、僕だけが出るという事になってね。「どうしようかなぁ」と、思って。やっぱ、ナイアガラみたいな匂いを「出せないかな?」と、思って。そうしたら、そういえば、杉君はナイアガラトライアングルの二期生でしょ?vol.2だし。それで、村松君。前にあの、長門君のイベント、一緒にやって貰いましたね、村松君。シュガーベイブもナイアガラに関係あるから。じゃぁ、二人にも手伝ってもらって、ちょっとでもナイアガラに…ナイアガラファミリー的な「要素が出ないかな?」と思って、頼んで、出てもらって。凄い良かったですよ。やっぱり。
S:いや。楽しかったですよ。もう、メンバーも、元ナニナニっていう、ね!
G:うん。そう。ドラムは元、鈴木茂とハックルバックみたいなね。で、ベースは元、はちみつぱい。で、ギターは徳武君。元、ラストショーですしね。OBですね。
S:ですよね。
G:何と言うか、若いミュージシャンにはない、何かがありましたよね。
S:味がありましたよ。時々、プレーはシャバダバになるところがありましたけど…。
G:どっか、行っちゃった人がいましたね。音が。
S:「シャバダバダ、トゥルル〜」みたいな感じの。あれもね、「味かな〜」なんて。
G:それでもフロントの三人共、全然、こう、微動だにしないという。
S:そう。
G:全然、平気なのね。頭んなかで「どっか行っちゃてる、音が!」みたいに思ってるんだけど。それが、もう、やってて、安心しちゃって出来ましたよ。で、若い人達も上手かったしね。
S:あの野外コンサートの雰囲気自体が丁度、'60年代の野外コンサートの雰囲気ってあったじゃないですか?
G:向こうの何か、あの、ウッドストックだとかハイドパークだとか、ああいうのに雰囲気にてましたよね。
S:20何年前、そうなんすよ。何か見覚えあると思ったら、僕のバンド、ドリーマーズの皆で、わざわざ行ったんですよ。あそこに。野球の練習しに。
G:あそこまで?!
S:今回のライブは舞台の裏でも、何かミュージシャンいっぱい居たんで学園祭みたいでした。あのデッカイ鍋で牛丼と、カレーが用意されててね!
G:いわゆる、ケータリングだね。
S:美味しかったですよね。
G:美味しかった、美味しかった。そう、そう、そう。
S:すき焼き鍋でしたよ。豆腐も入ってました。しつこいですけど、美味しかったんですよ。あれ…。
G:メンツも面白かったよね。外国人部隊もいましたよね。また来年もあると思いますけど、良いイベントですね、あれは。僕らみたいな、それなりな年齢のアーティスト達も居たし、ハンパートハンパートみたいな若いアーティストも居たり。世代関係なく出てるね。来年も是非、「出してくんないかな?」と、思ってますよ。そういうことで。その後、僕はね、momentの粋な計らいでね。代官山にある、”晴れたら空に豆まいて”っていう、ライブハウスで8、9、10、11月と4か月、クラウディベイのライブをやらせていただいて。で、ゲストにリクオ君とか、ZABADAKとか。最後の十一月は、何と堂島孝平君に来てもらって。それで、堂島君と一緒にね、沢田研二さんの「お前にチェックイン」を歌って、大受けでした。杉君はまた、今年、ビートルズのイベント出たんですか?
S:あー、そうなんす。ビートルズが来日の時に結構、いろいろあって。
G:30周年でしょ?あっ!40周年か!
S:それとですね、LOVEが出たんでLOVEの視聴会に2回程出て。皆で、5.1chで聴いて、「おぉ!スゲー!!」と思って。それから、本も、ジェフ・エメリックってビートルズのエンジニアの出した本。「最後の真実」、これが面白くって!LOVEとセットで読んで聴くと最高ですね!あの断片は「こういう意味で、入ってた!」っていう。とにかく元の録り音が素晴らしかったのです。
G:録り音が素晴らしいんだねぇ。
S:です。とった時の事をズーッと書いてある。で、メンバー同士で、凄い、雰囲気の悪い時の事とか。スタジオの嫌〜な感じとかあるでしょ?それと、良い感じとかが。こう、エンジニアって、ホラ、めったに意見、言えないじゃないですか。
G:エンジニアねぇ、背中向けてるけど聞いてますからね。
S:聞いてますよ!
G:だから、本当にあの、エンジニアが一番、あのフラットな目線でスタジオで起こった出来事を、記憶してるかもしれない。
S:場の流れを一番、知ってるのがエンジニアですからねぇ。
G:うん。その二つは、絶対セットですね。その本を今度、僕もチェキラ。
S:そんな事をやりながら、10月に自分のソロライブ「杉のカルパッチョ2」と言うのをやりましてですね。2日間。で、まぁ振り返れば今年、「杉のカルパッチョ」を春にやって、須藤薫さんと夏に別のライブをやって、また「杉のカルパッチョ」を秋にやって、冬に須藤薫さんとニューバージョンをやったんですけども。毎回、新曲発表してるんですよ。もう、性懲りもなく。
G:凄いねぇー。
S:無謀なチャレンジを。してますよ。
G:素晴らしい!
S:いや、いや。でも、何か、そろそろ曲が貯まって来たんでねぇ。銀次さんと一緒に作った曲もあるじゃないですか。
G:そうですね。
S:あれも含めて、レコーディングしたいなぁ。
G:そう言えば、杉君、デビュー、何時?
S:僕、来年ねぇ、30周年になるんですよ。
G:僕も、実はね。ワーナーで出た風邪ひきながら、冬にTシャツで写真撮ってる”Deadly Drive”。’77年の。あれが、30周年なんですよ。
S:あら!
G:偶然と言うか、奇遇と言うか。
S:驚きですねぇ!本当に。
G:そうなんですよ。ダブル30周年!それに合わせて、杉君は企画とか考えているんですか?
S:あのー。紙ジャケで再発を考えてまして。ビクターから出したアルバムとか。
G:凄い!
S:ビクターから再発して。それから、ソニーもんのリイシュー。”ピカデリーサーカス”なんかも。ちょっと、そう言う話がありましてね。廃盤になっちゃってますけど。
G:タイミング合わせて?なるほどねぇ。
S:それから、新作も発表しようと思って。新作にはやっぱり、このところ、ほら。銀次さんと一緒にやったライブの時作った新曲も入れたいなあ。
G:堂島君の時の曲は
S:堂島君の時の新曲。須藤薫さんとのもそうだし。松尾君との共作もね。みんな入れたい。
G:本当にあれだよね。多いよね。
S:そう。年末、今度17日、姫野達也さんと一緒にやるんですよ、僕。そういう共作物を中心にちょっとやろうかな?
G:面白そうですね。凄く、ゴージャスな感じになりそう。
S:もう、とにかく、パーティーの様な感じで、いろんな人が出てくるみたいなアルバムになれば良いかな、なんて思ってますけどね。
G:こちらこそ。もう、私なんかで良ければ。
S:何をおっしゃいます。
G:(笑)そういう謙遜のしかた普通、ミュージシャンはしないよね。
S:普通のミュージシャン、しない(笑)!銀次さんは?
G:僕?僕はねぇ。僕も30周年なんで、ポリスター時代の作品が、今、ソニーにあるんですよね。で、杉君と同じように塩ジャケ、(笑)じゃないや!紙ジャケで、一斉に!
S:おぉ!
G:どんどん。で、土橋さん(「Groovin'」編集長)って方が動いて下さってるんですけど。もう、それに合わせて、出来たらワーナーの30周年盤ですよね。それも何とか「働きかけてみる?」って話になってます。それで、後、ソニー系のポリスターものっていうのは、ダウンロードしてもi-podとかで、できないんだよね。ソニーはウィンドウズ、バイオだから。バイオ上でダウンロードできるんだけど。ウインドウズだと出来るんだけど、i-podではできなかったりして。例えば、僕のアルバムでも、”シュガーベイブ”だとか、ちょっと、手に入れにくいものは「なかなか、ダウンロードできない!」って困っている人が多かったんだけど。これで、一斉に出るので、あれだけ持っていないとかいう人は入手出来る。ってことになりましたよ。
S:良かったですよねぇ。盛り上がりそうな感じが。
G:そうですね。えぇ。盛り上げて行きたいですよね!それで、また、楽しい事、考えてね。
S:本当です。
TERA:ありがとうございました!これを読んでいただけた方に、30周年の動きも今後チェックしていただけると嬉しいですね。
では、今年も宜しくお願いします!
-end-
ここで、お二人からの2007年初めての新春映像メッセージをお届け致します!お楽しみに下さい!
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<杉 真理・新春スペシャルメッセージ!>
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