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#48 contents

LIVE:2006.02.18 「東京・町田clove/伊藤銀次ライブ」
CD:「セツナグルーヴ/リクオ」

連載コラム:TERA'S SOUNDTRACK REVIEW #48/ナイル殺人事件
散文詩:「#18/夕暮れ 」 by KanaT



 2006.02.18 「東京・町田clove/伊藤銀次ライブ」


 
  伊藤銀次、ソロデビュー30周年記念企画のひとつとして、
2007年2月18日(日)に、東京・町田にてライブを行ないます。
 なぜ?町田かと思う人もいるかも知れませんが、
現在のホームタウンに一番近いライブハウスから始動!という事もあり、
まず、家から一歩踏み出したところからスタートという感じなのです。

 いよいよ2月18日の東京・町田から、2007年の銀次ソロライブは始まります。
弾き語りからバンドサウンドまで伊藤銀次の名曲がぎっしりと詰まった夜に。
元ザ・ハートランドのベーシスト、小野田清文の参加も決まりました!
ドラムスは、ex.エレキベースの市田ユウキ。

 今回はライブの意気込み等を映像メッセージとしてお届け致します。
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タイトル:伊藤銀次ライブ「BABY BLUE 2007」in 町田
日 時:2007年2月18日(日)
会場:東京・町田「clove
(東京都町田市中町1-18-15 クローヴビル1F)
出演:伊藤銀次/小野田清文、市田ユウキ、青木ともこ、他
時間:open 17:30/start 18:00
料金:前売り¥3,800/当日¥4,000(1ドリンク別)
予約問合せ:clove」 (042-851-8311/予約開始中!)

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伊藤銀次さんの詳しいインフォメーションは、オフィシャルファンサイトまで!


Movie

「伊藤銀次・ライブメッセージ」

ムービーを見る
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(BB環境のある場所にて、お楽しみ下さい)


 2007.1.24「セツナグルーヴ/リクオ」



 
2006年7月16、17日東京は南青山「月見ル君想フ」において、
ストリングス.カルテットとパーカッションをサポートにむかえて行われ、
大好評を得たリクオ.ワンマンライヴ「セツナグルーヴ2006」の模様が、
CD&DVDに収められ2枚組ライブ.アルバムとして発売されます。

 リクオのライブの素晴らしさは、体験した人なら誰もが認めるところ。
そのライブの魅力とシンガーソングライター、ピアノマンとしての素晴らしさを余す事なく伝える作品に仕上がりました。

「セツナウタ」からのナンバーや、ライブでの定番曲、音源化されていない新曲も含めCDに13曲、DVDには17曲が収録予定。必聴盤です。お楽しみに。

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アルバムタイトル:「セツナグルーヴ/リクオ」
2007.1.24 in stores (DDCF-2014)¥4,000(TAX IN)発売元:LIFE GOES ON/販売元:バウンディ株式会社

【収録曲】
ムーンライトサンバ、はかめき、孤独とダンス、風の声、
君を探してる、グレイハウンドバス、マウンテンバイク、穴を掘る、
Heaven's blue、ぬくもり、夜霧よ今夜もありがとう、アイノウタ、
美しい暮らし、他。(CD13曲、DVD17曲収録予定)
お問合せ:LIFE GOES ON 03-5774-1707
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リクオさんの詳しいインフォメーションは、オフィシャルサイトにて!




連載  Soundtrack Review by TERA@moment

TERA's Soundtrack Review このコーナーでは毎月1枚、映画のサントラを作品と共に紹介します。          

#48

『DEATH ON THE NILE/邦題:ナイル殺人事件』

音楽:ニーノ・ロータ/NINO ROTA
1978年/米/ジョン・ギラーミン監督作品。1時間54分。
アガサ・クリスティ原作。フィリップ・ダントニ 製作。
ウィリアム・A・フレイカー撮影監督。
ピーター・ユフチノフ主演。ミア・ファロー、ロイス・チャイルズ、
デヴィッド・ニーブン、ベティ・デイビス、ジェーン・バーキン、アンジェリカ・ラズベリー、ジョージ・ケネディ、ジャック・ウォーデン他。

今回は合併号という事でサントラもカップリング版をチョイス。
70年代中盤に製作されたクリスティ原作の大作2本立てCDです。
「オリエント急行殺人事件」は、いろいろな部分で話題に、
なるでしょうが今回はあえて、「ナイル殺人事件」を選んでみました。
巨匠ニーノ・ロータが手がけたゴージャスな冒険ロマンです。
スタッフに目を向けてしまうと、まず、カップリングといえば、
脚本のアンソニーシェイファー。英国人の双子です。
どちらが兄で弟かは知りませんが、ピーターシェファー。
双子の天才であります。彼らが手がけた映画の本数はさほど、
多くはありませんが、どれも秀作です。

アンソニーは、まずはアルフレッドヒッチコックの「フレンジー」。いや、「探偵スルース」がお勧めです。
ピーターの方ですが、やはり「フォローミー」ですね。後は「エクウス」「アマデウス」も素晴らしい本です。
カップリングで「シェーファー兄弟」として、どれもお勧めなので、是非チェックしてみて下さい。

50〜80年代撮影監督のジャック・カーディフは、とても仰々しい映画が多いです。
キャサリンヘプバーンの「アフリカの女王」、オードリーヘプバーンの「戦争と平和」。ちなみに「ヘプバーン」同士ですが、
この2人は赤の他人ですね。60年代にかけては、「王子と乞食」「ファニー」とあるので、文芸大作多し!と思われますが、
70年代に入って少し荒れてきます。「悪魔の植物人間」「戦争の犬たち」、「ゴーストストーリー」に、「悪魔の棲む家3」、
「コナン2」「ランボー2」ですから。なかなかジャック、やります。

音楽に戻しまして、今回は、巨匠ニーノ・ロータです。「ゴッドファーザー」「ロミオとジュリエット」「太陽がいっぱい」、
「山猫」「若者のすべて」など、そういえば、アランドロン映画も多いですが、やはりロータといえば、
フェデリコ・フェリーニ監督映画という事になってしまうのではないでしょうか?
でも逆も有りで、フェリー二映画もロータの音楽があればこそ成り立っていた部分が多いです。
「ナイル殺人事件」では、川が流れるような繊細な音を丁寧に作り上げています。壮大なテーマもあるのですが、
やはり何か晩年の匂いもしてくるサントラで、この時期に同時に進められたフェリー二の「オーケストラ・リハーサル」と
遺作「ハリケーン」。特に、そのフェリーニとの最後の映画「オケ・リハ」は凄いです。一度、観て下さいね。

そういえば、この映画、イメージソング、ありました。タイトルは多分、「ミステリーナイル」です。
憶えている人も多いと思います。とにかくTVCMでは「ミステリー♪ ナ〜ア〜イル♪」と凄まじい程の数の正月映画スポットが
当時流れていたので印象的だったと思います。

キャスト。豪華絢爛で、どの俳優の話でもし始めると、居酒屋で朝迄コースほどなのでチョイスして、アンジェラ・ランズベリ。地味な感じですが、この映画の続きの「クリスタル〜」でミスマープルを演じて以降、現在も「ジェシカおばさん」シリーズで、TV界では人気ものですね。英国人俳優ばかりの中で目立つアメリカ俳優が2人います。ヤンキーなジョージとジャックです。
ジョージケネディは、もうパニック大作では大スターですから、当然どっしり構えていますね。

さて、今回のこのコラムの主役ですね。俳優、ジャック・ウォーデン。今年夏に亡くなられました。残念です。
ヤンキーで粋なおじさんとして、名作が多く、特にウォーレンビーティとの競演作が評価が高く、「天国から来たチャンピオン」「シャンプー」は、アカデミー助演賞候補になる演技を魅せていました。近年はちょっとしたB級コメディなどにも良く出演して大いに笑わせてくれました。個人的には、アレン&ミア・ファローの「セプテンバー」が、印象深く残っています。
TVシリーズの「がんばれ!ベアーズ」の監督役が一般的には有名なのかも知れません。
この場をかりて、ご冥福をお祈りいたします。ジャック・ウォーデン、一度二度チェックして下さいね。

DVDはセル版もレンタルもあります。正月にお勧めです!

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連載  散文詩:「#18/夕暮れ」 by KanaT


 
   
「夕暮れ」 by KanaT 
    
        
  何時か見た
  夕暮れは
  絵の具箱の中みたいに
  町並みを塗り潰し
  色彩なく
  電車の影だけを
  路面に走らせて行く。
 
  僕は
  黙ったまま
  線路沿いの歩道で
  足を止め
  ここから
  ずっと遠くにある
  春を待ちぼうけている。  
  
  寒さにすまし顔の
  君は
  切ったばかりの髪を
  風に翻し
  木枯らしと指切りしている。
 
  蜜柑色に焼けた
  鉄橋の下で
  僕等は
  しゃがみ込み
  内緒話をする。
  
  冬の最後の約束に
  町はぽつぽつと
  風灯りを点す。  



  
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