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#50
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#50記念放談:TARO×TERA@moment
今年5周年を迎えたmoment。web siteも#50を数えて、
web masterの渡辺太朗氏とmomentのTERAの
記念放談です。
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#50記念対談:nanaco(佐藤奈々子)×KanaT
今年5周年を迎えたmoment。web siteも#50を数えて、
デビュー30周年を迎えたnanaco(佐藤奈々子)と、
KanaTの記念初対談です。
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#50 CLIP:「季刊『藤岡正明』'07冬号」 LIVE:2007.03.16「ZABADAK LIVE 2007 回転劇場」 神奈川・クラブチッタ川崎 LIVE:2007.03.30 「ミューズの恋人」東京・晴れたら空に豆まいて 連載コラム:TERA'S SOUNDTRACK REVIEW #50/質屋 散文詩:「#19/」 by KanaT |
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#50記念放談:Taro Watanabe×TERA@moment
今年5周年を迎えたmoment。web siteも#50を数えて、web masterの渡辺太朗氏とmomentのTERAの記念放談です。
(2007年1月22日/momentにて)
#50記念放談:Taro Watanabe×TERA@moment |
TERA:それでは、宜しくお願いします。
TARO:はい。
TERA:まず、web siteが♯50を迎えて、TAROさんの方から今、何か思う事は有りますか?
TARO:この前も言ったんだけど、「よく続いてるな」っていうのが、まず。本当に率直な感想で。
TERA:ですね。
TARO:そのエネルギーが本当に。また同じなんだけど、こんなに続くとは本当に思ってなくて、このままいくとね、本当のライフワークになっていくのではないかという感じで。まぁ、いい感じで活動も広がっていっているし、すごく良いなぁ、と。
TERA:momentが今年5年目。で、webサイトも丸4年、5年目に入るという感じで。まさか、「こんなに続いちゃったんだ!」って。
TARO:5年でしょ?僕がまず、最初に立ち上げるところをやらせてもらって。それが、2002年か。
TERA:そうですね。2002年の暮れかな?
TARO:そうだよね、2003年の頭ぐらいに配信を始めて・・・。2003年か。僕、今はデザイナーをやってる訳なんだけど、まだなりたてで。当時は。その間にね、僕の方は、結婚したり子供が産まれたり、何なりとあって、あっという間に過ぎちゃった感じだったんだけど。何だろう、その月日の長さが子供がいると解りやすい、というか。
TERA:あー、なるほど。5歳って考え方すると。大変な感じかなって思いますね。
TARO:うちの子が、もう4歳になるから、ほぼ同い年。
TERA:そうかー。
TARO:そうそう。ちょっと、momentの方が年上だけども。月日の重さっていうのが、歳をとってくると、これは僕の持論なんだけど、同じ時間なんだけれども、価値が変わってくるというか。小さい時の1年と大人の1年と長さがね。絶対的な長さは一緒なんだけれども、1年が人生の3分の1の長さの人と、40分の1の長さ人では、やっぱり相対的に違うかな?と。その、1年の価値っていうのを痛切に感じてるから、ダラーッと僕なんかは割りと(笑)過ぎて来ちゃった感も有りつつ。そのダラーっていうのが、また良いなぁ、みたいな。そこの思い返してみると4年とか5年は長い時間。0歳の子が5歳になる時間と思うと、小学1年生が5年生、6年生になる時間と考えると、長い時間。「良く頑張ったなぁ」と思います。
TERA:webサイトを立ち上げた時は、TAROさんとは、まだ付き合いは浅くて本当に逢ったばっかりだったですね。一緒にコラボレーション始めた頭が、このwebサイトだったという事でもあって。
TARO:でも、その後、色々やりましたよね。ライブでVJもやったし。
TERA:momentイベントの流れも手伝っていただいて。で、web siteの♯1から振り返って考えた時に、立ち上げの際、まずは、「映像団体」っていう事で、ネット上で映像を流す事を第一条件にしてましたね。表紙もフイルムの形になってて。その時は、まだ、今程、webムービーみたいなものが一般的ではなかった。
TARO:そうだねぇ。その、何も資本がない素人。といえども、映像制作については素人ではないけど、映像配信は素人だったんだよね。当然で。その中で手探りで始めて、ある意味ちょっと先行的な感じで出来たのが、「面白かったな」と。
TERA:配信というと、一昨年あたりから「YouTube」とかの部類では革新的な時代に入って。その辺がすでに一般的になっていて、映像配信する事は特別な事じゃなくなってきて誰にも出来るものに。
TARO:iPodで観れたりね。今後の展開としてはそういう方向も、YouTubeとか、チャンネルを増やすっていうのは良いかもしれないですね。
TERA:すでに一部だけど、昨年からYouTubeとかGUBAなどでは、KanaTの映像クリップとか実験的に流し始めていて。そういう事を考えると、5年の流れっていうのも凄いですね。
TARO:5年間の間に社会もそういうテクノロジーが進んだりとか。最初はwebサイトっていうとテキストベースだったものが、段々グラフィカルな感じになってきて、音楽とか、映像とかようやく始まった頃だったと思うから。それが今、もう、一般的になっているというところでは、ますますやれる事が広がってくるかな、という感じもしますね。
TERA:あと、web masterの目の前で、あれなんですが。当時ね、momentのwebsiteについて、良くいわれたのは「momentのサイト、ちょっと、見づらいよ!」って(笑)。
TARO:すいません。
TERA:いやいや。っていう意見があったのが自分的には逆に良い感じで。当時はアート的な感覚を先行で進めたくて、好きなTAROさん独特の味があって。今ではね、それが普通のwebに見えてきて。時代が追いついたみたいな観もあるけれど。すごく先鋭的なアートな所が好きですね。
TARO:でも、あんまりフレンドリーな感じでは無かった(笑)。今もそうでもないけど、あの頃よりは、ましにあがっているっていうのはあるけど。それは、慣れの問題でもあって、見なれれば別に。わざと使いにくく作った訳ではないからね。うん。
TERA:momentの場合はインタビューとか、マガジンで取り上げるアーティストとか、そういう人達のファンの方や、割とコアな情報を求めてる人たちが、ぽっとwebを初めて覗きにくる。あまりwebを使ってない人も読みにくる感じも多いんで。そういう意見も多かったのかな?という感じがして。
TARO:そうですね。かといって、yahoo!みたいにすれば良いのかっていうと、そうでもないと思うので(笑)。その辺は、追々、デザインも見直したいとは思っているけど。
TERA:でも、だいぶ定着しつつあって。あと大きな流れとしては、「映画〜ショートフィルム」自体が主流だったmomentが、次第に「音楽」が主流になってきたというのもあって。それは勿論、映像も関連してる事での流れなのでバランスはとれている訳ですが。「音楽イベント」っていうのも今では定着して、これまでに、様々なジャンルの素敵なアーティストやミュージシャンの方の音楽を聴いて来ました。そのフライヤー達もTAROさんに作ってもらっていて。そう考えると、momentの全般的なアートワークスは全て、TAROさんにやってもらってるんですけど。大きく観て、TAROさんの世界、アートワークの世界っていうのが、momentイメージに(笑)なっている。
TARO:ありがたいですね。僕も、ある意味、言葉は悪いけど実験的な事も出来るし。皆さん、快く「良いね。」っていってくれるんで、割と、好きに自由に出来る点ではすごく、デザインを仕事として進めていく上でも良いステップにさせてもらってるっていう感じは有りますよね。A6のフライヤーは随分、上手に作れるようになりました。(笑)そんな自分がいます。
TERA:(笑)もう、今、考えると15枚くらいは作ってるかな? 「moment jam session」シリーズからだからね。
TARO:ですね。色々やりましたね。そのアーティストとかイベントの状況によって、考えて作ってるんですけど。
TERA:でも、殆どTAROさんに「今回、こういうイベントで、こういう感じで」ってお願いして、それが1週間後くらいに出来上がってきて、もう殆ど一発OK!ですから。いつも始めに出て来たものが好きなんで。
TARO: ありがとうございます。
TERA:流れ作業みたいなものじゃなくって、本当に好きなもの(デザイン)がぽっと出てくるんで楽しみで。だから、その辺は最初一緒にコラボレーション始めた時の新鮮さが、まだ持続してるので。5年経っても良いなぁって感じもある。
TARO:僕の好きなアーティストがかぶってるっていうのが1番大きいんじゃないかな。今回でいうと銀次さんのツアーとか楽しみだし。僕の世代の人は結構、待ち望んでいる人もいるはずだし。そういうの、逆にTERAさんの紹介というか、momentを通じて関わってるっていうのが嬉しい事ですよね。中学校の時に聞いていたミュージシャンのアートワークをさせて頂いて。
TERA:そうですか。そうですね、(伊藤)銀次さんは2,3年前までは、弾き語りライブみたいな活動はあまりなかったんだけど。2005年のmomentイベントで初めて聴かせてもらって。それが嬉しくて。久々のソロツアーも実現しそうな気配で。そういう意味でも、何か自然の流れというか、momentの音楽イベントの歴史みたいなものが少しずつ出来てきている感じもするんですね。
TARO:イベントも慣れてきたんじゃないんですか?(笑)最初は大変だったけど。
TERA:最初は大変でしたね。でも実は、最初から、今でもアーティスト、ミュージシャン、その周りにいる信頼出来る関係者の方々にどっぷりとお世話になって続けられているイベントなんですね。
TARO:その形で継続できてるっていうのが、逆に、すごく素晴らしい事だと思うけど。結構、ギスギスした世の中だけど、割とこう、ね。いい感じと言うかね。皆、楽しんで同じものを作る作業してるというのは結構、レアなケースでいい事だと。
TERA:その辺の空気感というか。みんな、すごいフレンドリーな雰囲気でやれてる部分っていうのは、時折、「それは何が作用してそうなってるのか?」って考える事はあります。本当に良く解らないんです。
TARO:TERAさんの人柄が。
TERA:いやいや。絶対それじゃないですね、多分、何かわからないけれども、とても大切なものが隠されている気がするんですね。
TARO:そうですね。僕も本業の仕事が忙しくなっちゃうと、なかなか関わりにくくなっちゃったりするんだけど、できるだけ協力はしたいと。
TERA:是非、是非。でもアートワークスの面でいうと監修というか、何時も上で見ててもらえるのでそういう意味では嬉しい事っていうか。
TARO:僕、フライヤーとかもそうなんだけど、webサイトの表紙の画像っていうのは結構、楽しい作業なんで。毎回、どんな素材がくるのかなっていうの、結構、楽しみにしてます。本当にあそこは実験的にさせてもらってるから、楽しいですよ。
TERA:それも、もう約50枚ある。合併号合わせると実質は40数枚になるんだけど。それ並べても面白いかなぁって感じですね。
TARO:そうですね。色んなパターンをやったと思うから。
TERA:5周年って、何か中途半端な気もするので、10年ぐらいで並べてね。
TARO:100個並んだら結構、壮観かもしれませんね。
TERA:それ、ちょっと見てみたいなって感じも、ね。
TARO:残ってればね。(笑)
TERA:(笑)ね。で、6年目とかでmomentが終わっちゃったりしたらどうしよう。
TARO:いや、大丈夫でしょう。
TERA:そうですかね。あと、momentの活動というと、「DVD制作」も最近は多くて。当初はmomentレーベルみたいな形で始まったDVD制作なんだけれども、最近はmoment内だけではなく、外からの発注も増えて。発注といっても、そのmomentを通しての流れの中で製作してるので、仕事というよりかは、コラボレーションでの作品づくりみたいな流れの中のDVD制作で。それも少しずつ色んなタイトルも増えて、この先もDVD製作がどう発展していくか、解らないですけど。映像と音楽の形としては「DVD」というのが1番、手っ取り早い落としどころなので、前向きに色々やっていきたいな、って感じで。
TARO:お金がないと維持していけないから(笑)何かしら、そういう仕組みは必要ですよね。momentといえども、そこは「考えていくべきかなぁ」 と、僕は思うけど。
TERA:いや、思いますけど。
TARO:行き詰まっちゃうと、せっかく良いもの作ろうと集まっているのに残念なことになっちゃうといけないから。
TERA:momentを維持していく中で、その辺の葛藤みたいなものは、実はまだ続いてて。関係ない仕事を取り入れるのは「絶対しない」とか。僕の中でポリシーはちゃんと守ってあって、流れの中で、何ていうのかな、コラボレーションの中で「たまたま」生まれてくる、そのお金を大事に使って維持していくという事は続けていきたいと思っているので。
TARO:5年間それが続いてるのが、すごいですよね。
TERA:奇跡ですね。生かさず殺さずで。(笑)生かさず殺さずの感じの5年続きかな?
TARO:僕もフリーランスになって、今年で7年目なんですよ。早いもんで、2000年からなんで。本当、「よく生きてるなぁ」って(笑)。何かね、生かされてるというか。「生かさせてもらってます!皆さんのおかげです!」みたいな。それがすごくあるから。momentもそうなんだけど。
楽しみですね。momentも色々と。
TERA:そう。今年、来年と、更にマイペースな感じでmomentが続いていくといいですね。他にも色々とやりたい事だらけで。
TARO:続いていきますよ。
TERA:どうなる事やらという感じもありますが、これからも宜しくという事で。
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