新春放談:杉 真理×高橋結子


2007年アルバムデビュー30周年を迎えたの杉真理さんと、ドラム&パーカッショニストの高橋結子さんの
2009年第一弾インタビューとしてお届する、「特別新春放談」です。


(2008年12月末日/momentにて/インタビュアー:TERA@moment)


 2009年新春放談:杉 真理×高橋結子

TERA:2009年新春放談という事で、昨年2008年、色々とmomentと接点の多かったお二人を迎えて。今年始まりのお話を聞かせて下さい。では、宜しくお願いします!

杉 真理(以下:S):新年おめでとうございます!杉真理です。

高橋結子(以下:Y):新年おめでとうございます。高橋結子です。

S:いや本当に1年早いですよねぇ。早過ぎですよねぇ〜。

Y:早いですね〜(笑)

S:新年から去年の事を振り返りつつ、いきなり後ろ向きな。すみません(笑)

Y&T:はははは(笑)

S:一昨年が、僕デビュー30周年で。

Y:そっか〜、もう一昨年ですか〜。

S:そうなんです。一昨年の暮れから、結っちゃんにも手伝ってもらってレコーディング初めてちょうど1年前に30周年記念アルバムと言うか「魔法の領域」を出したんですけども、早いよねぇ〜。

Y:そうですね、ちょうど1年ってことですね。1月の23日に出してますもんね。

S:ねー!それでライブもけっちゃんと一緒にやりまして、5月のファイナルとかやりましたね〜。ゲストの人もいっぱい来てくれてねぇ。

Y:いっぱい来てくれましたね〜。

S:特に覚えてるのが最初のシークレットゲストの根本要君。

Y:はい。

S:根本要君が『夢伝説』歌ったんですけどもリハーサルでは、結っちゃんがボーカルだったんですよ。

Y:ははは(笑)リハーサルに要さんが来れなくてね。私は普通に歌詞カード見なくても歌えるんで(笑)

S:そうなの!で、いいんですよなかなか、結っちゃんがボーカルの夢伝説。歌詞の違いとか指摘されるんですよ、杉さんここ違いますよとか(笑)

Y:すみません(笑)

S:いえいえいえ、勉強になりました!

Y:それで本番で本物が来て。

S:本番すごかったね〜!

Y:鳥肌ものでした。

S:その他にも、村田和人君、須藤薫ちゃん、銀次さん、安部恭弘君、松尾清憲さん、黒沢君、堂島君。そしてシークレットゲストその2で佐野元春君がね!楽しかったね!

Y:…全員言った?

S:はははは(笑)大丈夫です。…ちょっと緊張するなぁ。言ってなかったら、ごめん!

Y:大丈夫だと思います(笑)でも、本当どんどんゲストの方が出てきてくれて、2〜3曲ずつ歌って。

S:やりましたね〜。あの時、僕の前に時計が置いてあって、覚えてる?

Y:うんうんうん。オーバーしないように(笑)

S:そうそう!ゲスト多いから話し盛り上げ過ぎちゃってオーバーし過ぎたらヤバいんで。「大体アンコール除いた本編が21時に終わってくれれば御の字です」と言われてて時計を。で、最初はずっと時計見てたんですけど最後の方の松尾さんのゲストでまだ20分ぐらい余裕があったので、「結構楽勝だなぁ」」なんて思ってたんですけどもね。そしたら、時計が壊れてたんですよね。

Y&T:ははははは(笑)

S:意味ないよなあれ〜!何の為の時計だったんだよ!って。

Y:魔法ですね。

S:魔法ですよ!いやぁ楽勝だな〜意外と巻き過ぎたかなぁなんて思って。

Y:でも頑張って短くしようとしてるのが、要所要所で面白かった(笑)

S:根本要はもうどんどん長くしようとして。

Y:5分以上喋らないとじんましんが出るって(笑)

S:そうそう(笑)言ってましたね。そんなこんなだったんですよ、大変でした。でも、けっちゃんのドラム良かったですよ!

Y:いやいやいやもうありがとうございます。楽しかったです。

S:コーラスも良かったです。『A面で恋をして』のカウントの時ね、結っちゃんが深呼吸するの分かりました。

Y:あれはもうホントに…。佐野(元春)さんが出ていらして、(伊藤)銀次さんが歩み寄ってステージ上で、3人が「がっ!」て握手する姿を見て胸がいっぱいになっちゃいました。

S:ふふ(笑)

Y:杉さんと(伊藤)銀次さんと佐野(元春)さんの3人で『A面〜』をやるっていうのが、もう、歴史的な事件じゃないですか。

S:やったことないですからねぇ〜。

Y:そのカウントを自分がするっていう。もう、うわぁ…!と思って。ちょっと間を空けてしまいました、すみません(笑)

S:いえいえ(笑)いやでもなんか、本当にあっという間に過ぎますねぇ。何もしないとあっと言う間に過ぎますけど…何かやってもあっという間ですけど。

Y:ははは(笑)

S:結っちゃんも去年はすごかったよねぇ?

Y:去年はなんか忙しかったですねぇ。でも去年前半は杉さんのライブが沢山あってねぇ、レコーディングも含め。

S:あ、そうですよねぇ〜!レコーディングで一番活躍してくれたのが結っちゃんですからね、本当に。

Y:ふふ(笑)ドラムもパーカッションも手拍子も入って、コーラスまでやらして頂いて。

S:本当にありがとうございます。結っちゃんこと高橋結子さんと出会ったのは『GOMES THE HITMAN』をプロデュースした時ですよね。

Y:はい。

S:確か1999年ですよね。

Y:そうですね、確か2000年をまたぐ感じだったと思うんですけど。あの、ほら…

S:2000年問題?

Y:そうそうそうそう。

S:あれ、皆さんもう既に覚えてないでしょー!ノストラダムスの予言くらい忘れてるでしょー、あったんですよー。

Y&T:はははは(笑) Y2K!

S:あ! Y2K!

Y:死語ですね(笑)

S:ねぇ!あの、2000年になっちゃうとパソコンのデータがおかしくなっちゃうんじゃないかって話があって。ちょうど『GOMES THE HITMAN』のレコーディングにかかってたんだよね?

Y:そうそう、ミックスしてたのか。確か1999年の大晦日に、スタジオで年越し蕎麦を皆で食べてたのを覚えてるんですけど(笑)

S:僕ねぇ、途中からラジオ番組があってねぇ、1回大宮に行っちゃったんですよ。

Y:あ〜。

S:そうそう。

Y:で、2000年問題があるっていうんで、1回全ての機材の電源を落としたんですよ、2000年をまたぐ時にね。

S:あー!そんなことありましたね〜。

Y:だからすごく覚えてるんです。杉さんとのレコーディングが1999年から2000年って(笑)

S:そう、僕も覚えてる(笑)最初に会ったのは紹介で、恵比寿の飲み屋さんで『GOMES THE HITMAN』の皆さんと会ったんですけども。

Y:会いましたねぇ。

S:まさか、結っちゃんとこんなに長いお付き合いになるとは。

Y:ねぇ〜ホントに、ありがとうございます。

S:いえ、こちらこそ。でね、それが出会いなんで…

Y:もう10年ぐらいって事ですね。

S:わっ、約10年ぐらいって事ですよね、私たち!

Y:おぉ〜!(笑)

S:話していて気が付いたんですけども(笑)

T:(笑)

S:早いよまぁ〜!

Y:軽くショックです(笑)そっか10年も経ってるんだ〜…。

S:だって10年経つってことは小学生が社会人になるっていうね、そういう…。

Y:ははは(笑)早いわけですね〜。

S:う〜ん。

Y:でも『GOMES THE HITMAN』でレコーディングのお世話になってから、しばらく間がありましたよね。

S:そうですね。

Y:で、2002年が杉さんの25周年。

S:あっ!

Y:クラブチッタで。

S:あ〜、やりましたね!その時パーカッションを3人でやろうと思って、里村君とドラムの清水君と結っちゃんと3人で。

Y:はい。

S:その時にバイオリンの武藤さんなんかもね。

Y:そうですそうです。武藤さんはその時初めてお会いして。

S:で、武藤さんの仕事、結構、一緒にやったんだよね?

Y:そうなんです。

S:だって武藤さんなんて、あん時初めて会ったと思えないぐらい馴れ馴れしく結っちゃんって呼ぶよっつって「おい、けつこー?」って。

Y:親戚のおじさんみたいな(笑)

S:そうそう、俺が紹介してやったぐらいの感じで(笑)よく考えたらあん時ですよね!

Y:その時が最初かな?杉さんのライブに参加させてもらったのは。

S:そうですね、1人では。『GOMES THE HITMAN』では『トリオ・ザ・ゴメス』で僕が入ったりしたんですけどね。

Y:『トリオ・ザ・ゴメス』、懐かしい(笑)

S:『GOMES THE HITMAN』に間奏が空白の曲があってね。

Y:あ、そうそう。

S:それで、当時メンバー5人で皆で少しずつ4小節ずつドラムソロをやろうっていう思い付きがあって、皆やったんだけどその時ね、結っちゃんのドラムがすごいノリが回ってる感じがして僕は好きだったので。

Y:4小節で(笑)

S:4小節なんですけどもね、もう非常に男らしいドラムで(笑)

Y:あははは(笑)何だっけ、天使の歌声と男らしいドラムとか。

S:そうそうそう(笑)

Y:それでそこから松尾さんに紹介して頂いたのが最初なんですよね。

S:あの頃って『GOMES THE HITMAN』以外ではあんまり?

Y:全然まだ、何もやってないです。

S:今やもうね〜!売れっ子ですから。

Y:いえいえ。

S:いくつバンドやってる?

Y:わかりません(笑)

S:でしょ〜?俺も分かんないけどけっちゃんもわかんないよね〜!(笑)

Y:そりゃ杉さんの方がすごいですよ!

S:いやいや(笑)

Y:杉さん、全部フロントマンなんです。すごいです。

S:でもパーカッションやってドラムやってコーラスやって、でしょ?ごちゃ混ぜになりません?

Y:なります。

S:あ、なります?

Y:ここだけの話(笑)

S:なるよねぇー!よくやってると思って。で、コーラスなんかもばっちりやってるから。この前ドラムの上田さんと話したんですけどやっぱり本番前の自分ひとりでの練習っていうのもいるんでしょ?

Y:そうですね〜。

S:スタジオ借りてやってるわけ?

Y:うん。

S:結構大変でしょ?

Y:大変ですね。

S:だってうちでは出来ないですしね、苦情くるし。

Y:でも結局、1人で練習し過ぎても駄目で。

S:あ、そうなの。

Y:やっぱりアンサンブルだから1人でイメージ作り過ぎちゃうとそっちにね、皆をシフトさせようとしちゃうの良くなくて。

S:なるほど〜。

Y:その場で生まれるノリの方が大事じゃないですか。だから1人で練習するって言うのは手順の確認とか、本当に出来ないことを練習するだけで。私はそういう感じです。

S:結っちゃん向上心があるしねぇ。

Y:いやいやいや、私生活はぐうたらです。

S:本当ですかぁ〜?!

Y:ははは(笑)

S:引越しは落ち着きました?

Y:全然まだです。

S:1年ぐらい前の話じゃないですか?(笑)

Y:1年以上経ってます、永遠にあのままかもしれない。

S:そのままにしといた方がね、次の引越しに便利だったりしますよね(笑)

Y:そうですね(笑)

S:で、今年!ちょっと前向きな話もしないといけませんねぇ。

Y:そうですね、過去を振り返ってばかりではいけません。

S:今年はどんな年に?

Y:去年の上半期は杉さんとのライブが沢山あったのに下半期は全然なくてですね、実はこの対談でお会いするのが半年振り。

S:あ〜そうですよねぇ。

Y:光陰矢のごとしですけども。

S:ですよ。

Y:杉さんのライブが沢山決まるといいなと思っとります。

S:ありがとうございます!今年はねぇ、Piccadilly Circusが10周年なんです(笑)

Y:おー!いろいろやってる(笑)BOXは?

S:BOXは去年が20周年。

Y:BOXは去年が20周年で杉さんは一昨年が30周年、で、今年は…(笑)

S:その他にもMONKEY FOREST BANDというアコースティックバンド。どれも松尾さん、入ってます。

Y:そうですね(笑)

S:ははは、もれなく(笑)で、MONKEY FOREST BANDもやる予定ですし、BOXの方も新曲が出来つつあるというようなので。

Y:お〜すごい。

S:で、やっぱりソロもやりたいんで、ソロはもうカルパッチョスでやりたいんで、結っちゃんに活躍して欲しいと。春ぐらいにやりたいですね〜。

Y:ねぇ〜、是非。

S:結っちゃん忙しいんですよ。スケジュール結構取れないんですよ〜。

Y:いえいえ、早めに言って頂ければ(笑)

S:本当に(笑)大変なんですから、このお方!でも本当に10年前は自分のバンド以外やってなかった人とは思えない。

Y:杉さんがアルバム「魔法の領域」の中に書いてあったじゃないですか、一度組んだバンドは解散しないって。

S:はい。

Y:それ、感動すると共に、あ〜そうだよな〜って。やっぱり出来た繋がりを無駄に出来ないというか。

S:そうですよね。

Y:ってしてたらこんな、なんか、自分の時間がどんどんなくなってるんですけど(笑)

S:でも解散しないっていうのは、そのバンドで完全にやりきってしまえば別なんだけど絶対やり残した事があるのね。だからそれを思うと解散しといて後で「あ〜あれやっときゃ良かった!」って思うの嫌だから。未練っていうかやり残した事があるっていう気持ちはまた前にいく原動力にはなりますよね。

Y:すごいですよね、30年やってらした方がまだやり残した事があるっていうのは。

S:ありますよ〜!30年ごときじゃ!

Y:若い世代にも明るい未来を思わせる言葉だと思います。やっぱね、やる事が先にあるっていうのは素晴らしい事ですね。

S:ね!ありますでしょ?やる事はいっぱい!

Y:沢山あります。やんなきゃいけない事の方が多いけど(笑)

S:本当だよね〜!でもさ、さっきの、『GOMES THE HITMAN』を僕がプロデュースさせてもらってから10年、あっという間じゃない?

Y:あっという間でしたね!

S:あっという間ですから!もうホントに!普通にやってたら30年なんてあっという間だから、ホント!「ついこの間デビューした気持ちだ」なんて言うと「またあのオヤジはホントにね〜!」なんて言われるから言わないだけであって(笑)

Y:あはははは(笑)

S:本当ねぇ、ついこの間なんですよ僕にとってみると。気が付いたらマイルが溜まってるみたいな感じなんで(笑)

Y:マイル溜まるといいですね〜。

S:あれなんかお金に、電子マネーに交換できねぇかな〜(笑)

Y:ポイントカードみたいなのがあればねぇ(笑)

S:ガンガン買い食いしちゃうよ?

Y:それ聞いてる人は分かんないですよ(笑)

S:僕は、momentのスタジオに来る時だけ買い食いしていいって、何年か前から決めてましてですね。買い食いですよ。

T:そうですね〜。言ってましたね〜。

Y:買い食いってあんまり言わない…(笑)

S:言わないよね!俺も何年かに一度ずつしか使わないけど。今言わないの?「買い食い」って。

Y:うん、言わない。買い食いっていうのを「食べながら歩く」って言う…

S:あ、そうですそうです!そうです!

Y&T:あはははは(笑)

S:前に夏の暑い日にここに来る時にカレーパンを食べて「あ、美味いな!」って思ったんで、今日もここに来るまでの間にカツサンドを食べながら…おいしいですね〜買い食いは。

Y:これから私もmomentに来る時は、買い食いを(笑)

T:(笑)

S:買い食いですよー!

Y:どんどん話が逸れてますけども、何だっけ?(笑)

S:えー、今年。今年もまた、わたくしたち、色んな所で皆さんのお目にかかるかもしれませんので、ひとつ、よろしくお願い致します。

Y:お願いします。

S:高橋さん、他に何かありませんか?

Y:私も、30周年迎えられるように杉さんを見習って、前向きに頑張って行きたいと思います(笑) あと、杉さんの40周年を楽しく迎えられるように。

S:こんな事言ってたら、あっという間にくるんだよ、本当に!

Y:あっという間ですね、心配しないでも(笑)

S:40周年いっちゃうなぁ〜本当にねぇ。

Y:もう生涯現役で。

S:はい。オバケになってもやってたりして(笑)

Y:してそう!(笑)

S:まだ〜〜〜、やってるよ〜〜〜〜!って(笑)

Y:(笑)楽しみです!

S:今年もよろしくお願いします。

Y:はい、よろしくお願いします。

TERA:ありがとうございました!これを読んでいただけた方に、お二人の今後の動きもぜひチェックしていただけると嬉しいです。では、2009年も宜しくお願いします!

S&Y: よろしくお願いします!

end>


【インフォメーション】

杉 真理さんの詳しいインフォメーションに関しましては、
杉 真理オフィシャルHP(http://homepage2.nifty.com/masamichi-sugi/)まで。

高橋結子さんの詳しいインフォメーションに関しましては、
オフィシャルファンサイトHP(http://www.h4.dion.ne.jp/~ketstron/index.html)まで。


ここで、お二人からの2009年の新春映像メッセージをお届け致します!お楽しみ下さい!


<杉 真理・新春スペシャルメッセージ!>

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「杉 真理・新春メッセージ」

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<高橋結子・新春スペシャルメッセージ!>

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「高橋結子・新春メッセージ」

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