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momentが注目したカルチャーやイベント情報、コラム等掲載のNEWS MAGAZINEです。

#28 contents

LIVE:05.05.25-8.14/「沢田聖子/In My Heart Concert Tour 2005」
LIVE:05.05.31/「丸山圭子 with TORII」(東京/原宿ルイード)

連載コラム:TERA'S SOUNDTRACK REVIEW 「#28/ セルピコ」
連載小説:「タマユラの宵・第三話」 蒼泉 光



 05.05.25-8.14/「沢田聖子/In My Heart Concert Tour 2005」

去年に引き続き、沢田聖子のライブツアーが決定いたしました!
このライブツアーに関する意気込み、内容等について、
沢田聖子さんの最新コメント映像を配信いたします!

「In My Heart Concert Tour 2005 〜Encore Live〜」

2005年5月25日(水)東京・吉祥寺スターパインズカフェ/19:00start
(問)スターパインズカフェ 0422-23-2251

2005年5月29日(日)浜松・窓枠/17:00start
(問)サンデーフォーク 静岡 054-284-9999

2005年6月1日(水) 横浜・THUMBS UP/19:00start
(問)ディスクガレージ 03-5436-9600

2005年6月4日(土) 神戸・ART HOUSE/19:30start
(問)サウンドクリエーター 06-6357-4400

2005年6月5日(日) 和歌山・OLD TIME/17:00start
(問)サウンドクリエーター 06-6357-4400

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(BB環境のある場所にて、お楽しみ下さい)

2005年6月7日(火) 京都・都雅都雅/19:00start
(問)ナウ・ウエスト・ワン 075-252-5150

2005年6月8日(水) 名古屋・TOKUZO/19:00start
(問)サンデーフォーク 052-320-9100

2005年6月12日(日)宮古島・JANG JANG/21:15start
(問)JANG JANG 0980-73-8668

2005年6月13日(月)石垣・すけあくろ/20:30start
(問)すけあくろ 090-3796-8326

2005年6月18日(土)札幌・宮越屋珈琲ザ・カフェ/19:30start
(問)ミュージックファン 011-511-3100

2005年6月19日(日)函館・サロン/16:30start
(問)ミュージックファン 011-511-3100

2005年6月25日(土)郡山・ラストワルツ/19:30start
(問)ノースロードミュージック 022-256-1000

2005年6月26日(日)仙台・Back Page/17:30start
(問)ノースロードミュージック 022-256-1000

2005年6月29日(水)東京・赤坂グラフィティ/19:00start
(問) 赤坂グラフィティ 03-3586-1970

2005年7月2日(土) 広島・ネオポリスホール/19:30start
(問) 夢番地 広島 082-249-3571

2005年7月3日(日) 岡山・MO:GLA/16:00start
(問)夢番地 岡山 086-231-3531

2005年7月6日(水) 米子・BELIER BABY/19:00start
(問)BELIER BABY 0859-22-0727

2005年7月9日(土) 山梨・KAZOO HALL/16:00start
(問)ディスクガレージ 03-5436-9600


2005年7月10日(日)福岡・ビブレホール/17:30start
(問)ビーアイシー 092-713-6085

2005年7月17日(日)高知・キャラバンサライ/17:30start
(問)キャラバンサライ 088-873-1533

2005年7月18日(祝・月) 松山・Monk/17:30start
(問)デューク松山 089-947-3535

2005年7月19日(火)高松・JUKE JOINT黒船屋/18:30start
(問)デューク高松 087-822-2520

2005年7月20日(水)徳島・P.Paradise /18:30start
(問)デューク高松 087-822-2520

2005年7月24日(日)水戸・LIGHT HOUSE/17:00start
(問)フリップサイド 宇都宮 028-633-1009

2005年7月27日(水)埼玉・さいたま新都心VOGUE/19:00start
(問)フリップサイド 03-3470-9999

2005年7月30日(土)名古屋・ボトムライン/19:30start
(問)サンデーフォーク 052-320-9100

2005年7月31日(日)大阪・BIG CAT/17:30start
(問)サウンドクリエーター 06-6357-4400

2005年8月7日(日) 東京・SHIBUYA-AX/17:30start
(問)フリップサイド 03-3470-9999

2005年8月13日(土)高崎・club FLEEZ/19:00start
(問)フリップサイド 宇都宮 028-633-1009

2005年8月14日(日)宇都宮・VOGUE/17:00start
(問)フリップサイド 宇都宮 028-633-1009

沢田聖子さんの詳しいインフォメーションに関しましては、
沢田聖子オフィシャルHP
(http://www.smc-group.com/shoko/)まで。



 05.05.31/「丸山圭子 with TORII」(東京/原宿ルイード)


こんにちは!西本明です!先日の3月20日の「moment jam session#4」にTORIIとして、我那覇さんはじめ、色んな方のバックを努めさせていただきました。TORII自体がバックバンドとして成り立つ事が出来たのに、自分たちもびっくりしました。当日、丸山さんにもライブ会場に足を運んでいただきまして、観ていただいて、興味を持って、声をかけていただけたのかな?と思います。面白いライブをなると思いますので、是非!観に来て下さい!

(Text by Akira Nishimoto)

丸山圭子さんと、横内タケ、岡沢茂、矢壁アツノブ、西本明、4氏によるライブです!一瞬、異色な取り合わせにも思えるのですが、昔から縁のある仲間なのです。ただ、TORIIとして、丸山さんとジョイントライブを行うのは、これが初めて。貴重なライブになるので、是非、お時間ある方は、観ていただきたい。意外な?ゲストも予定されているので、どうぞお楽しみに!


出演:丸山圭子、TORII(横内タケ、岡沢茂、矢壁アツノブ、西本明)
日時:5/31(月) 
場所:東京・原宿ルイード 
時間:開演19時00分 
問合せ:原宿ルイード(http://www.ruido.org/harajuku/)

連載  from TERA

TERA's Soundtrack Review このコーナーでは毎月1枚、映画のサントラを作品と共に紹介します。

#28
『セルピコ/邦題:SERPICO』

音楽:ミキス・テオドラキス/ Mikis Theodorakis
1973年/米/シドニー・ルメット監督作品。2時間10分。
アル・パチーノ主演。ディノデ・ラウレンティス製作。アーサー・J・オーニッツ撮影。
トニー・ロバーツ、コーネリア・シャープ、F・マーレイ・エイブラハム他共演。

『十二人の怒れる男』『質屋』『狼たちの午後』『ネットワーク』『評決』等の数々の名作を生み出し、社会派監督といわれるシドニー・ルメットが、警察組織の汚職実態の実話を描いた作品。

撮影のアーサー・J・オーニッツは、主演のアル・パチーノのデビュー作、『ナタリーの朝』を始め、ルメット監督とは、『ショーンコネリー/盗聴作戦』がある。他に『血の唇』や『狼よさらば』等を手がけている。

イタリアのプロデューサー、D・ラウレンティスは、この頃、チャールズ・ブロンソンとのタッグが多く、『バラキ』をはじめ4、5本の名作を生み出している。その間に位置するのが本作である。

サントラは、まず主題曲、M-1の「THEME FROM "SERPICO"」から。映画は、冒頭、パチーノ演じる麻薬捜査官セルピコが犯人に打たれてしまう場面から始まる。タイトルで流れるこのテーマ曲は、さらっとした哀愁のあるメロディになっている。次に映画は、回想となり、新人警官セルピコが使命感に燃えて仕事に打ち込んでゆく。M-2の「HONEST COP」が流れる。警察の同僚から賄賂を受け取らないセルピコは次第に孤立してゆく。それが、M-3「ALONE IN THE APARTMENT」に。あと、M-4,M-5,M-8は、テーマのアレンジ曲にて構成されている。
M-10の「END OF TITLE」は、どうしようもなく物悲しいテーマアレンジで、ピアノと弦でゆったり終わる。

今では、警察内部の汚職ものドラマ等に多く登場するが、当時はまだ、新鮮かつ斬新な脚本だった。パチーノファンの間では、同年主演した『スケアクロウ』と共に、この映画を上位に挙げる人も多い。「アマデウス」で一躍有名になった、F・マーレイ・エイブラハムの脇役ぶりにも注目。また、『アニーホール』等のウディアレン作品で有名なトニー・ロバーツも、なかなかのはまり役だった。

このCDは輸入盤のみ。DVDはニューマスター版が店頭に並んでいます。お時間ある時に是非!



連載  from 蒼泉 光

連載小説:「タマユラの宵/第三話/涼 "Ryo"」 蒼泉 光


「眩し過ぎる空に投げ出された、私は生ける屍。拾い集めし夢の残骸。 
  タマユラの宵を纏い、貴方亡きこの世界を彷徨う。A.M」


 <タマユラの宵/第三話/涼 "Ryo">


宵の空に微かに溶け込むピアノの旋律。切なく優しい音の連鎖。
涼の細い指から奏でられる澄んだ音は限りなく透明で、今にも儚く消えてしまいそうだ。

   どうしてこんな世界になってしまったんだろう
ぼくは みんなの笑った顔を見ていたかっただけなんだ
当たり前のような穏やかな日々が ずっとずっと続くこと
望んだものはそれだけなのに 

音の調べに反比例するように涼の顔に表情はない。風もなく静まりかえった泉のように、どこまでも冷たい。
そっと触れただけでと粉々に砕けてしまいそうな空気を纏い、シンシンと降り積もる雪のように音を紡いでいる。

 涼の言葉を最後に聞いたのはいつだろう。
向日葵のように周りを明るくさせていた彼の笑顔はどこへ置き去りにされたのだろう。

涼が小学校3年生の春、父、慎一は突然姿を消した。

「涼、お土産何がいい?」
「今度はどこいくの?」
「いつもと一緒だよ。パパの出張はサンフランシスコって決まってるだろ?」
「そっかぁ。じゃあ・・、ジャイアンツのユニフォーム!前と色違いのやつ!」
「ようし!任せとけ!」
「おう!」
「ママの言うことちゃーんと聞くんだぞ!」
「おう!!」
「じゃあな。」

涼の頭をポンポンと叩き、ドアを開け朝日に照らされた父の背中はいつも通り大きくて温かかった。
桜の花弁がハラハラと舞う坂道の途中で、振り向き手を振りながら笑った父の顔が今も脳裏にはっきりと残っている。
涼は背伸びをして思いっきり手を振った。大きく大きく見えるように、めいっぱい手を振った。

それが父を見た最後の姿になるなど、知るはずもなく━━

来る日も来る日も、涼は父の帰りを待った。誰に何を言われても、必ず父は帰ってくると信じていた。
いつもみたいに笑って、両手いっぱいにお土産を抱えて。

ママは何も教えてくれない。お姉ちゃんは優しく抱きしめてくれるけど、何だかとても悲しそうだったから、何も聞けなかった。
そしてあっという間に半年が過ぎ、ある日唐突に母が口を開いた。

「パパもう帰ってこないから。」

涙が瞬時に溢れた。
張り詰めていた糸が切れた。
ぎりぎりのところで繋ぎとめていた希望が、自分の中でガラガラと音を立てて崩れていく音が聞こえた。


<タマユラの宵/第三話/涼 "Ryo">完。


次回<タマユラの宵/第四話/赤い夜 "Red night">

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